葵 の 会                活動報告           ところざわ倶楽部

「花事出遊」の報告
2017 4 15 記  西脇 英夫





六義園

六義園



 「80年生きれば そりゃ もうあなた …」(斎藤 史の短歌から)の心境で、葵の会の仲間14人で今年も

出かけました。43日 開園直後の古河庭園は人もまばらで、バラはまだでしたが、近代第一の作庭師小川治兵

衛が精魂を傾けた日本庭園はさすがに素晴らしい景でした。駒込駅付近 染井吉野桜発祥の碑のある小公園を経て

入場の列に並び、六義園の内へ。正面、青空の中に数メートルのしだれ桜が満開を誇っていました。大泉水池を右

手に見て、メガホンの「「込み合っていますから立ち止まらないでください」の声に押されるように土橋を渡り、

和歌の解説文にポイントのところどころではチラッと目を走らせ、転ばないように足元に注意し、背伸びしては仲

間の特徴のある帽子を探しつつはぐれないように一周しました。


 昼食後は、駒込富士神社、天祖神社の鷹匠の碑をめぐったあと、こちらも満開の桜が迎える吉祥寺へ。広い境内

の墓地で二宮尊徳、榎本武揚など先哲を偲び、土物店(つちものだな:江戸時代の青果市場)跡地で、初夢に縁起

が良いとされる「一冨士、二鷹、三茄子」を巡るコースを終えました。


 元禄時代に柳澤吉保が策定した六義園は、今日なお文人墨客を魅了していますが、和歌景勝地88か所のうちま

32か所の石柱が残っているそうです。当日の万歩計は超2万歩だったとか。また、いつの日か、脚を鍛え、時

間の余裕をもって、ゆっくりと日本精神文化の風土を味わいたいものです。




   

古河庭園                     

 「花があんなに美しいのは、きっと樹の下に屍体が埋まっているからに違いない」とは、「檸檬」の作家 梶井

基次郎の文ですが、最近考えているのは樹が吸い上げている血の主です。もともと白い花びらをあのようにピンク

色に染めた樹の下にあるのは、諸行無常の西行か、妖しい情念の清姫か、それとも無念自刃の浅野内匠頭か……。


 この世のものとは思われない、桜の花の美しさの理由をどのようにお考えでしょうか。


 帰宅の途中、春雷に驚かされましたが、好天と楽しい会話の仲間とに恵まれ春を満喫した一日でした。

 幹事の水上さん、渡辺さん、参加の皆さん、ありがとうございました。


 自作の 七言絶句です。


「花時出遊」                   蒼風  西脇英夫  

 蹇歩回遊六義   名勝擬古雅歌

  垂桜萬朶揺風舞   佳景千金笑語

                           (蹇歩:不自由な足で歩く)




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