葵 の 会                活動報告           ところざわ倶楽部

葵の会 12月特別行事

文楽鑑賞教室に出かけました
2017 12 16 記  島川 謙二



「葵の会」では、いま『枕草子』を6回シリーズで読んでいますが、校外学習としては10月に懐古園、小諸城、

上田城へバス旅行で行き、今回(12月15日)は国立劇場の「文楽鑑賞教室」に出かけました。

 昨年の8月例会で「3世桐竹紋十郎 文楽の深淵」というビデオ鑑賞を行っていますので、基本的な文楽の勉強

は済んでいます。

 たとえば足遣いを10年、左遣いを10年やって初めて
(おも)遣いという人形遣いの役目を果たせるようになるそ

うです。女方の人形には足がありません。足遣いが衣裳の裾を指でつまんで動かして、和服の女性の足さばきを表

現するほか、足音を立てる役割もします。


 文楽鑑賞教室は『日高川入相花王 渡し場の段』と『傾城恋飛脚 新口村の段』のほか、「文楽の魅力」の解説

がありました。満員御礼でした。

 『日高川入相花王』は各5人の太夫と三味線という壮観さで、恋しい安珍が婚約者と渡ったと聞いて嫉妬に狂っ

た清姫が大蛇に化けて川を渡るシーンがクライマックスでした。

『傾城恋飛脚 新口村の段』は近松門左衛門の『冥途の飛脚』を改作したものです。忠兵衛は横領した金で遊女姉

川を身請けし、追っ手を逃れて故郷・新口村にたどり着き、父孫左衛門に一目会って、迫りくる追手から逃れるた

め再び二人は去ります。孫左衛門は一人今生の別れに涙を流して見送る・・・という文楽の「世話物」です。


 午後1時15分に終演した後、麹町の中華料理屋でささやかな忘年会をかねた美味しい昼食をいただき、夕方所沢

に帰着しました。来年は「江戸文学」をやろうかなど話がつきませんでした。


   

 国立劇場前にて              文学鑑賞教室パンフレット



                        
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