コロナ騒ぎで延び延びになっていた「歌舞伎講座」が、ようやく7月9日中央公民館で開催にこぎつけました。マスク、手や備品の消毒、換気など決められたとおりに実施しました。
「ところざわ倶楽部」から「葵の会」へ主催が代わりましたが、会員のほか市民の参加もありました。ところざわ倶楽部では今までに2回「歌舞伎」について事業を行なっています。
2012年5月に「歌舞伎、文楽の中の清盛像」の講演会と2015年6~7月に4回の講義を、いずれも講師を近藤瑞男先生(共立女子大学名誉教授)にお願いしてやりました。
この4回講義は「歌舞伎役者の家と芸」「舞台と大道具」「女形の歴史と演技術」「歌舞伎と文楽」というものでした。ところざわ倶楽部の市民公開講座として、生涯学習推進センターに100名近い市民、会員が詰めかけました。ところざわ倶楽部の文芸講座は、まさに所沢市民にも人気のある歴史を誇っているのです。
今回、講義を担当される渡部(わたなべ)隆先生は、京王デパートで「歌舞伎教室」「文楽教室」などを手がけられ、人気商品に育てられたそうです。
3回の講義は「歌舞伎の歴史」と「代々の市川團十郎家」、「河竹黙阿弥の紹介とその作品」「歌舞伎の3大名作(仮名手本忠臣蔵・菅原伝授手習鑑・義経千本桜)」の予定です。
9日の講義は時間の関係で一部省略せざるをえませんでしたが、現在の歌舞伎座が5代目であることからはじまり、中村座、市村座、森田座の江戸歌舞伎座の紹介、黒・柿・萌黄または白の定式幕の説明などを話されました。
そして時節にのった世話物の名作『梅雨小袖黄八丈・髪結新三』を1時間ほどDVDで鑑賞しました。
初鰹をモチーフにした江戸下町の季節感、いきいきとした生活感、永代橋での大立ち回りなどを、片岡仁左衛門、坂東玉三郎、中村勘九郎、松本幸四郎などの名演でたのしみました。
次回は9月10日です。
(完)
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