アジア研究会        2017年活動報告     ところざわ倶楽部

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「最新中国事情(2017年)」

           -Leap Frog 現象の実態-


  10月18日(水)   参加者:20名                      記 中原 幹男

1.本日のテーマ提供 玉上佳彦代表

  「中国の最新事情」~かえる跳び現象(リープフロッグ)~

  ■最近の中国社会は、スマホの普及が13億中10億以上の利用者に拡大し、日本ではありえないような社会の変革が起きている。

    ・シェアサイクル:30分たったの8円、パンクしないタイヤ、乗り捨て可、スマホ精算

            交通渋滞都市で普及拡大、札幌にも進出

    ・キャッシュレス社会:偽札が横行しているゆえの銀聯カードが9割の国民に普及している

    ・出前サービス、お年玉やお賽銭まで

    ・ネット通販:2強 アリババとテンセントで9割占有、爆買いの代わりに越境ECビジネスが拡大

     ・ネットコミュニケーション:日本のLINEのような「WeChat」がビジネスシーンでも普及

    ・EV(電気自動車)市場:すでに世界一

    ・高速鉄道網:北京~上海は350km/hの運転が再開。地方都市にも高速鉄道網が完成している。


  <出席者から質問>

   ・社会的なひずみは現れていないか

     ⇒ このように、社会インフラが飛躍的に整備されており、中間層以上の市民はその恩恵を享受しているため、歓迎している。

       また、悪いニュースはほとんど報道されないため、市民は知らない。


   ・人民無視、格差拡大、国の衰退につながっていくのでは?

     ⇒ 日本では、悪い面(格差拡大や強制退去、失業問題など人権無視)が報道されるが、中国では不平不満は水面下に

      押さえつけられている。
貧困層を救う福祉社会ではない。

      
政府はすべてを規制しているのではなく、国営企業は衰退しているが、伸びる民間企業のやることにはノータッチである。


   



  続いて報告:

    ・再生可能エネルギー発電(風力、太陽光発電:世界一)

    ・中国マネー:ギリシャ進出、EUへの投資、一帯一路

   ・習近平「反腐敗キャンペーン」:高級幹部の汚職摘発、一般市民は歓迎。地方政府レベルでは接待習慣は残っている

   ・GDPの水増し疑惑:地方政府

   ・結婚事情:適齢期男性は女性より3,000万人多い 男:女=107

   ・肥満者が増加 若年層 男70%、女50%

   ・都市化政策で農業生産減少:食料不足が深刻、ベトナムから米300t密輸入

   ・中韓関係の悪化:反日とはけた違いの厳しい状況、ロッテ、Eマートなどが撤退

            現代自動車、SAMSOUNGLG電子業績低迷


  ■日本はどうすべきか

   ・日本のお粗末な現状

   ・教育レベル低下、知的財産権の減少、若者の留学減少、

   ・再生エネルギー無策

   ・政治的独自性、政策の欠如 北朝鮮、東南シナ海、経済圏構想、

   ・アジア・アフリカ関係、米国依存


   ・スピード感の欠如(政治、経済、技術開発)


       ⇒ これらの残されたテーマを改めて玉上代表に提起してもらうこととしました。



画像をクリックすると当日の資料(pdf)を見ることができます

開くことができない場合は玉上(ytama@mtj.biglobe.ne.jp)宛に
お申し出下さい。




2.理事会報告

   ・1024日(火)11301215 24期修了生のところざわ倶楽部入会勧誘

   ・1121日(火)ところざわ倶楽部総会・懇親会、役員交替、記念誌配布

   ・ハーメルンDVD 希望者へ有料配布


3.次回例会

  1120日(月)1400 東京国立博物館東洋館鑑賞会

        東洋館(アジアギャラリー):201312()にリニューアルオープン。
  
          「東洋美術をめぐる旅」をコンセプトに、
中国、朝鮮半島、東南アジア、西域、インド、エジプトなどの

          美術と工芸、考古遺物を展示しています。」東博HPより



  1220日(水) 12月定例会 中央公民館

                                                       以上