アジア研究会 2017年活動報告 ところざわ倶楽部
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7月19日(火) 定例会 参加者:アジア研究会 19名 記 中原 幹男
Ⅰ.テーマ「ASEANの状況について」 問題提起者 池上幹彦会員
ASEANとは、東南アジア地域の諸国が加盟する地域協力機構である。
加盟国10: インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ブルネイ、ベトナム、ラオス、
ミャンマー、カンボジア
事務局は、インドネシアのジャカルタにある
【ASEANの目的】
1.域内における経済成長、社会・文化的発展の促進
2.域内における政治・経済的安定の確保
3.域内諸問題に関する協力
【日本との関係】
日本はASEAN諸国と歴史的に深いつながりを持っている。
1937年に始まった日中戦争の行き詰まりを打開し、石油などの資源を確保するため、南進政策を開始。東南アジア地
域を占領していった。
フィリピンやタイ、ビルマなどの悲惨な戦線は知られている通り。今でも当時の日本軍の行為に対する反日感情を持ち
続けている現地の人たちはいるが、中国や朝鮮半島に比べると反日姿勢は少ない。
それは、日本の戦後賠償支払い、無償経済協力、ODAなどが地域に受け入れられ、また、ASEANの指導者たちが、驚
異的に戦後復興を成し遂げ、経済発展していった日本を見本とするようになったからである。
最近、日本に来ている観光客の中に、アジア系イスラムを多く見かけるようになった。
ここ、数年ASEANから日本への観光客は倍増しており、2015年では年間2百万人を超えた。
日本に来る留学生も2015年は2010年比2.4倍(31,739人)になっている。
【ASEANの抱える課題】
1.域内経済格差が大きい 一人当たりGDP格差50倍
2.宗教(上座部仏教、イスラム教、キリスト教)、民族、政治体制の違い
3.内政不干渉、全会一致の原則=なかなか決まらない リーダーシップ不足
4.南シナ海領有権問題
*中国の域内での力は強く、中国政治権力のみならず、華僑が多く経済を牛耳っている。
<記録者感想>
昨年以来当研究会で、中国、チベット、台湾、ミャンマー、カンボジア、タイ、インド、朝鮮半島等々の情勢を、
現場体験者による貴重な報告を聞かせていただき、得難い学習機会であった。
今回は、その総集編ともいえるテーマであり、大変良かった。
アジア研究会では、机上の報告会が多いが、実体験をもとにした現場の話が聞けるだけにあって、空論に終わらないと
ころが特筆すべきことである。
ところざわ倶楽部全体に活動をもっとPRして、関心ある人の参加を増やしたいものである。
Ⅱ.今後のサークル活動・ところざわ倶楽部活動予定
7/25(火)14:00~16:00 パリ協定講演会
於:新所沢公民館学習室1号 傍聴席・地球環境に学ぶサークル共催
講師:環境教育のパイオニア 藤村コノエ氏
7/28(金)13:00~16:00 サークル発表会 於:新所沢公民館ホール
発表サークル:食を通して所沢を知る会、楽悠クラブ、野老澤の歴史を楽しむ会、ドラマチックカンパニー
8/9(水) 13:00新大久保駅改札内側集合 当サークル暑気払い コリアンタウンで韓国料理を楽しむ会
8月定例会は休み
9/18(月)13:00開場 「ハーメルンの笛吹きおとこ」ところざわ倶楽部10周年記念上演
於:ミューズマーキーホール 会場係として当サークルから5名協力する。
チケットは、サークル内配布数46枚に対し、7/19に16枚を回収した。差30枚は販売済。
9/27(水)13:30~16:00 定例会 於:中央公民館 テーマ:アフリカ 提起者:当麻
実
Ⅲ.来期サークル役員候補検討
玉上代表 留任。理事は別に検討する。
中原副代表 退任
小玉会員 副代表候補
以上
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