地球環境に学ぶ       2018年活動報告     ところざわ倶楽部

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6月定例会「所沢新電力事業について」

「食の安全とタネの話」講演を共催して


                              2018-07-03   記 中島 峯生


  地球環境に学ぶサークル 2018年6月度定例会  

1.日 時:2018年(平成30年)6月19日(火)9:00~12:00

2.場 所:新所沢東公民館 研修室4号     

3.講演会共催・聴講して

3.1 「所沢新電力事業について」

開催日時場所:64()14:0016:00  生涯学習推進センター  

  主 催:所沢・自然エネルギー普及研究会

共 催:ところざわ倶楽部 傍聴席、地球環境に学ぶ

概 要 : 講演資料より

(1)3つの事業コンセプト

①「環境にやさしい電力の供給」

STEP1公共施設20194月、約100の全公共施設へ電力供給、

STEP2 事業者(高圧)、約300の事地元民間事業所へ電力供給、

STEP3家庭(低圧)へは、安定的経営が確保出来てから展開する。

電力は、市所有メガソーラー等の太陽光、JFEが受託している焼却施設の発電力等の再エネ電力を主力に使う。

②「市民主体による再エネ電源等の普及推進」:市民全体による再エネ電源等の普及促進

③「地域課題に対応した新たなサービスの提供」

(2)201711月 地域新電力会社を設立した。(所沢市、JFE、飯信、商工会)

*地域新電力の設立事例は全国に20件以上とのこと、埼玉県では、秩父市、深谷市でも計画されている。自治体が脱炭素社会の実現に向かっている世界の動きに合せて、電力事業を手がけることは素晴らしい。順調に進みSTEP3の家庭への展開を期待したい。

3.2 「食の安全とタネの話」

 開催日時場所:612()14:0016:00  中央公民館

   主 催:ところざわ倶楽部 食を通して所沢を知る会、所沢の自然と農業、地球環境に学ぶ

 講 師:元農水相 山田正彦氏、

資 料:パンフレット「タネを守ろう!」日本の種子を守る会

講演会資料:「種子法廃止とこれからの日本の農業」

 概 要:講演会資料より、

TPP協定に沿った国内法の整備の一つ「主要農産物種子法を廃止」、種子法で日本のコメ、麦、大豆が守られてきた。日本の在来種を国が管理し、各都道府県に維持、優良種の選定、奨励、審査を制度として義務づけた。結果、種子が農家に安く安定して提供出来た。

②更に、地域にあった多様な品種を「農業強化支援法83項」で銘柄を集約して、大手企業の為に数種に絞られる。

③種子が民間に開放される事で種子の価格が高くなる。民間の品種みつひかり等はF1品種なので、自家採取出来ない。例えば、野菜種子は100%国産であったが、現在90%海外生産になっている。

④日本の蓄積したコメ等の優良品種の知見を民間に提供することになっている。将来、育種権等ロイヤリティを支払うことになる可能性もある。

⑤除草剤耐性の遺伝子組み換えのコメを作付けするようにもなる。

⑥遺伝子組み換えの食品表示が変わる。5%以上の混入は表示義務があるが、作業部会で検討されることになり、表示されなくなる可能性がある。

⑦自家採種ができなくなる恐れがある。ただし、米国、カナダ主要穀物は自家採種が主流である。

⑧野菜、果物などの産地表示ができなくなる?

⑨遺伝子組み換え食品の人体への影響、また自然界への影響はまだ確認されてない。

 * 質疑の時間に、食品の影響に対して、岐阜県中津川市に有る「めだかの学校」の関係者から自然食品を取る   ことで、アトピーの症状が日に日に治る経験談がインパクト有った。

  TPP協定の種子に対する絡みを知ることができ、民間への開放が、既に種子市場シェアを押さえている巨大企業の影響が、主食に及ぼすことになる怖さがある。また、遺伝子組み換えの作物が増えることの自然界への影響情報は注目したい。

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4.環境持寄り学習

(1)「エネルギー基本計画原案」に対して, 河登氏はパブコメを提出した。

(2)「バイオガス燃料化進む」資(c) 酪農地帯が広がる北海道十勝平野の鹿追町のバイオガスプラント「鹿追町環境保全センター」2007年稼働し家畜のふん尿を1日最大約95㌧回収 している。年間発電量、約716kwh(1960戸分)90%を売電し、残りを施設内自家消費している。
バイオガス発電設備の普及は、FIT 30年度目標枠の50%程度にとどまつている。

(3)エネルギー基本計画原案に対する論点、資(d) 坂根正弘「原発利用議論避けるな。」増田寛也「問題意識国民に広げよ」。枝広淳子「再生エネルギー主力化道筋示せ」

(4)気候変動適用法、(e201866日成立した。地球温暖化対策推進法(温対法98年成立)と車の両輪にしたい。環境省 法律案の概要 ①適応の総合的推進 ②情報基盤の整備 ③地域での適応の強化 ④適応の国際展開等

5.検討事項

(1)サークル発表会の模様替え対応:サークルの名人達人講演:大江氏を推薦する。

(2)DVD「不都合な真実2」貸与宣伝パンフレットを作成して各サークルに勧める。 

6.情報

(1)所沢市出前講座 「ゴミ処理」625()14:0016:00 生涯学習推進センター

(2)黄林閣見学会 719()13:50 集合所沢駅東口バス2番、主催所沢の自然と農業

(3)ゴミ関係①スエーデン7色分別 ②ゴミの処理出来ず閉鎖リゾートが出ている。

(4)ソーラシェアリングを利用したヒサカキ栽培 タイ国の企業が、御殿場市に進出した。

7.次回定例会

開催 日時・場所 7月17日(火)9:00~11:00 新所沢東公民館 研修室4号

議題 .DVD鑑賞 レイチュル カーソン「沈黙の春」約60分間、 その他

                                     以上