食を通して所沢を知る会         活動報告          ところざわ倶楽部


いも街道の歴史散策


2017 02 10  
  記  小倉 洋一


◆実施日:2017-02-07()     ◆参加者:11名    ◆場所:三冨新田、いも街道



 さつまいもの産地である三芳町を強風の中、「食トコ」メンバー11名で訪ねた。

 所沢駅東口から1031分の上福岡ゆきのバスに揺られ20分ほどで上富にある学校前に到着。

 バス停前の旧島田家住宅は、三冨新田の歴史と文化の学習の場として移築復元された古民家である。土間には

囲炉裏があり薪が赤々と燃えていた。管理人により三冨の歴史についての説明を受けた。




旧島田家住宅の土間




 昼食は三芳そば粉100パーセント使用の10割そばと川越いもを使ったコロッケそしてデザートはいも入りア

イスクリームとまさに地産地消の食事であった。

 食事後は三冨開拓農民の菩提寺となった多福寺を訪れた。

 さつまいもは青木昆陽により広められたというが、三好町周辺では、南永井村の吉田弥右衛門が江戸時代中頃

に、千葉から種いもを取り寄せたことが始まりであるといわれている。


   

多福寺(総門)                甘藷の碑  



 三芳町で江戸時代からいまに受け継がれる「循環型農法」によって栽培されている「富の川越いも」、ホクホ

クとした食感と上品な甘さの「紅赤」はさつまいもの女王と呼ばれ人気を博している。ほかにも「紅あずま」や

「紅はるか」「シルクスイート」、そして2014年に品種登録された「あいこまち」の食味は「紅あずま」並み

に優れ、糖度が高く菓子類の加工に適しているなど、多品種にわたっている。



 三芳町川越いも振興会に加盟している生産農家が軒を連ねる「いも街道」は「富の川越いも」の、のぼりが立

ち並んでいる。

 シーズンは9月から1月までさつまいもや三芳野菜の直売も行っている。

   

   いも街道               さつまいも(あいこまち)