食を通して所沢を知る会         活動報告          ところざわ倶楽部


ミニ講演会「食の安全とタネの話」を聞いて


2018 06 28  
  記  岡部まさ子

■実施日:2018-06-12()    ■参加者:53名    ■場所:中央公民館3F 89号室

■主 催:食を通して所沢を知る会 :所沢の自然と農業 :地球環境に学ぶ。 3サークル共催

  戦後  私達の食生活を支えてきた      大豆などの主要農作物種子法が、今年3月末で廃止されました。
この種子法によって、それぞれの地域の気候、風土に合った品種の改良、開発、種の保全や安定供給が守られてきましたが、今後は遺伝子組み換え企業の種子市場への参入が予想されます。

食の安全性、種子の安定供給は守られるのでしょうか 。私達の食生活への影響は。

 「日本の種子を守る会」顧問 山田正彦氏(元農林水産大臣)に話を伺いました。

  
第二次世界大戦末期 米や麦の種子は全て食用にまわされて種子を保存する余裕がなくなり、戦後の食糧難を招く要因となったといわれます。

 種子法は種子が途絶えて、人々が飢える事のないようにと定められた法律です。規制改革、成長戦略という名の下に廃止によって、日本人の主食であるそれらの「公的種子」の維持が危ぶまれる恐れがあります。

 世界の種子市場の売り上げの8割がモンサントやデュポン等8社で占められ、日本で生産されている野菜の種子の9割が海外産との事です。種子の画一化は食の支配に繋がっていきます。

 また、それぞれの地域の食文化や特性が失なわれていく可能性があります。種子は私達の暮らしを支えてきたのです。

 先人達が培ってきた日本の食文化を守り、次世代につなげていく事の大切さを改めて考えさせられました。

 消費者である私達の食に対する意識が食の安全性や安定供給を守っていくのではないでしょうか  

 「生きることは食べること、食べることは生きること」


   
 講師 山田正彦氏(元農林水産大臣)       講演は53名の参加者で大盛況でした