■実施日:2019年2月19日(火) ■参加者:18名(他サークル7名)
■場所:ふらっと 会議室
■講師:当摩好子氏
1.当摩好子氏講演
・当摩さんが参加している子ども食堂の紹介
「ぽかぽか広場」山口で開催、2017年11月から、毎月第三土曜日9時30分~14時30分
参加者は大体固定している、子ども5人、大人2~3人、スタッフ6人
個人宅で家庭的な雰囲気、疑似家族のような雰囲気
1回のスケジュール
開催前にスタッフ会議→子供たちの情報共有→当日
参加費 子ども100円 大人300円
参加費をとるのは、子どものプライドに配慮して
活動の課題 資金、周知、信頼、偏見
・スタッフはどんな人か
民生委員、社会福祉協議会地区担当、地域の人(独居高齢者男性)
・「やってみよう」と一歩踏み出す人がいるかどうかが、活動が始まるかどうかにつながる
・「子ども食堂」の活動が生まれる背景
貧困問題 子どもの7人に1人が貧困という現実
母子世帯の貧困率の高さ OECDで第1位
国政の動き 「子どもの貧困対策の推進に関する法律」2013年
「子どもの貧困対策に関する大綱」2014年
・横のつながり 全国子ども食堂ネットワーク
埼玉県子ども食堂ネットワーク
・県内の現状 子ども食堂 123か所 所沢 9か所
学習支援 36か所 〃 8か所
プレーパーク 13か所 〃 0か所
その他交流の場 34か所 〃 3か所
2.質疑応答
・参加する子どもの年齢、どういう特性があるか、助成金など
小学生から中学生(小学生が大きくなり中学生になった)
特に決まった特性はないが、行政から紹介されてきたり、民生委員さんの紹介などのほか、
子ども同士で誘ってくる場合もあり
助成金は、市社会福祉協議会から1回につき3,000円出ている
・子ども食堂同士の連携について
連絡会議が行われているので参加している
・夏休みなど、長期休暇中の活動について
夏休みに開催→20~30人が参加、「貧困」かどうか関係なく地域の子どもがいろいろ集まる
「かふぇ」(多世代型)で開催、高齢者も集まり、家族のような雰囲気(要介護だった高齢者が
元気になり、要支援になったケースもある)
課題は、開催の周知をどのようにはかるか。また、課題のある子どもへどう声掛けするか
・朝食を食べない子どもへの対応は?
すべての子どもに手を差し伸べることはできない
朝食が食べられないことは、貧困問題とイコールではない
・食材の用意、ストック
保存できる調味料はストックしている、野菜などは使いきれる分量のみ用意している
・ひとり親家庭に貧困家庭が多いが…。
離婚すると経済的にリスクが高まる。奨学金制度や養育費の確保など解決されるべき問題がある
・子どもの孤食の問題
地域の中に、いろいろな人が、交わって食事ができる場所があるとよい
・リーダー須田さんより
子ども食堂は明るいイメージで語りたい。「そこにいったら楽しいことがある」という場所
・ゆとりのあるシルバーにぜひ参加してほしい
・学生をはじめとするボランティアの活用について
ボランティアに「無理」が生じると続かない。いろいろな人が少しずつ参加できるスタイルが 理想的。
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