食を通して所沢を知る会         活動報告          ところざわ倶楽部


「子ども食堂」を知ろう!

2019 -04-04  
  記  黒田 和代

■実施日:2019年2月19日(火)   ■参加者:18名(他サークル7名)

■場所:ふらっと 会議室


■講師:当摩好子氏


1.当摩好子氏講演

 ・当摩さんが参加している子ども食堂の紹介
   「ぽかぽか広場」山口で開催、201711月から、毎月第三土曜日930分~1430
   参加者は大体固定している、子ども5人、大人2~3人、スタッフ6
   個人宅で家庭的な雰囲気、疑似家族のような雰囲気
    1回のスケジュール 
    開催前にスタッフ会議→子供たちの情報共有→当日
    参加費 子ども100円 大人300
        参加費をとるのは、子どものプライドに配慮して
    活動の課題 資金、周知、信頼、偏見

 ・スタッフはどんな人か
   民生委員、社会福祉協議会地区担当、地域の人(独居高齢者男性)

 ・「やってみよう」と一歩踏み出す人がいるかどうかが、活動が始まるかどうかにつながる

 ・「子ども食堂」の活動が生まれる背景
   貧困問題  子どもの7人に1人が貧困という現実
   母子世帯の貧困率の高さ  OECDで第1
     国政の動き 「子どもの貧困対策の推進に関する法律」2013
             「子どもの貧困対策に関する大綱」2014

 ・横のつながり 全国子ども食堂ネットワーク
         埼玉県子ども食堂ネットワーク

・県内の現状  子ども食堂  123か所  所沢 9か所
         学習支援    36か所  〃  8か所
         プレーパーク  13か所  〃  0か所
         その他交流の場 34か所  〃  3か所 

2.質疑応答

 ・参加する子どもの年齢、どういう特性があるか、助成金など
    小学生から中学生(小学生が大きくなり中学生になった)
    特に決まった特性はないが、行政から紹介されてきたり、民生委員さんの紹介などのほか、
      子ども同士で誘ってくる場合もあり
      助成金は、市社会福祉協議会から1回につき3,000円出ている 

・子ども食堂同士の連携について
    連絡会議が行われているので参加している

 ・夏休みなど、長期休暇中の活動について
    夏休みに開催→2030人が参加、「貧困」かどうか関係なく地域の子どもがいろいろ集まる
    「かふぇ」(多世代型)で開催、高齢者も集まり、家族のような雰囲気(要介護だった高齢者が
    元気になり、要支援になったケースもある)

    課題は、開催の周知をどのようにはかるか。また、課題のある子どもへどう声掛けするか

 ・朝食を食べない子どもへの対応は?
    すべての子どもに手を差し伸べることはできない
    朝食が食べられないことは、貧困問題とイコールではない

 ・食材の用意、ストック
    保存できる調味料はストックしている、野菜などは使いきれる分量のみ用意している

 ・ひとり親家庭に貧困家庭が多いが…。
     離婚すると経済的にリスクが高まる。奨学金制度や養育費の確保など解決されるべき問題がある 

 ・子どもの孤食の問題
    
     地域の中に、いろいろな人が、交わって食事ができる場所があるとよい  

 ・リーダー須田さんより
    子ども食堂は明るいイメージで語りたい。「そこにいったら楽しいことがある」という場所

 ・ゆとりのあるシルバーにぜひ参加してほしい

 ・学生をはじめとするボランティアの活用について
     ボランティアに「無理」が生じると続かない。いろいろな人が少しずつ参加できるスタイルが     理想的。