食を通して所沢を知る会         活動報告          ところざわ倶楽部


「地球環境との合同定例会」   

2021 -09-09   玉上 佳彦

■実施日: 2021年8月17日(火) 

■参加者: 食トコ 12名  地球環境 8名   計20名

■場所:  ふらっと 会議室


1部 地球環境を考えるサークルによるプレゼン

 基本的な地球環境問題に関する基調報告(プロジェクターによるスライド投影)

  ・広場2010月号 「気象変動とエネルギー問題」(中島氏)    15

  ・広場214月号 「プラごみによる海の汚染の恐怖」(塚本氏)   15

  ・広場216月号 「環境行動宣言」&「チェックシート」(小田原氏)30
  
                 チェックシート集計結果

2部 食トコとしての希望討論テーマ、質問事項

  異常気象と食糧問題

  将来の日本の食料確保は大丈夫か?

  環境チェックシートに関する結果報告とどう対応すべきか?  など    

3部 世界の異常気象と食糧事情などについて情報交換

Q&Aコーナー

(1)太陽光パネルで山林等の自然破壊も生じる。また将来,廃棄パネルの処理が課題。

⇒回答:大規模なメガソーラーによる山林破壊が問題を引き起こしている。規制する法律が整備さ    れていないのが原因である。自治体条例等で建設を未然に阻止することが必要。屋根上設    置やソーラーシェアリング発電は環境に適応している。ソーラーパネルは、アルミやシリ    コン結晶でできており、100%材料再生ができるので、廃棄物処理の心配はない。

(2)太陽光パネルは,保守や屋根の傷み,台風時の耐久性等の心配もあり。

⇒回答:大規模なメガソーラーはそれなりに保守が必要だが、小規模なものは、ほとんど保守が不    要。パネルは軽量化されているが、古い屋根に設置する場合は慎重に。台風で壊れないよ    うに強度設計されていて、実際に壊れた例は少ない。

(3)耕作放棄地等を利用した営農型ソーラーシェア(パネルの下で作物生産)が有効。

⇒回答:所沢市としてエネルギーの地産地消を実現するには、市内全面積の20%を占める農地に    ソーラーシェアリング発電方式を広めることが大変有効。

(4)排出量取引は、排出量をやり取りするだけで、実際の削減につながらないのではないか?

⇒回答:排出量取引は、CO2の排出量を社会全体で削減することを狙いとしたもので、国連など    で(京都議定書のように)国や企業のCO2排出量を制限し(削減目標を課し)、排出量を    抑える義務を負わせるところがミソです。自国や自社のCO2排出割当枠を超えてしまう    場合には、排出割当枠に余裕のある国や企業から枠(これをクレジットといいます)を購    入することができる仕組みです。CO2の排出量に価格を付けるカーボンプライシングの    方法の1つです。




 写真 仲山富夫氏撮影