食を通して所沢を知る会         活動報告          ところざわ倶楽部


「災害時の非常食について」


2023 -7-13   上原 明美


■実施日: 2023年6月27日(火) 

■場 所 : 所沢保健センター 

■参加者 : 会員 12名 

 

 627日、所沢保健センターにて「災害時の非常食について」学びました。

最初に、管理栄養士さんによる災害時に備えた食品のストックの紹介と説明がありました。30分の講話の後は、調理室に移動し非常食の調理実習を行いました。

会員12名が4グループに分かれ、各調理台に栄養士さんが一人ずつ付き、細かい指導を受けました。

 今回は、「水と燃料を上手につかったレシピ」で、電気を使用せず水とポリ袋と鍋を使い、ガスはカセットコンロの替わりにガス台を使いました。

    ポリ袋は、パッククッキングに使用するポリ袋で、素材が高密度ポリエチレンで
        食用品、湯煎OK(耐熱温度110度以上)の表示のあるものを使用すること。

 今回作ったメニュー

  〈火を使った簡単料理〉

     パッククッキングの温かご飯

     サバと高野豆腐のトマト煮

     フルーツの蒸しパン

     緑茶ゼリーの小豆添え

〈火を使わない簡単料理〉

★ひじきと乾燥野菜サラダ

★きゅうりの塩昆布ナムル

また、お米の食べ比べも行いました。

   アルファ米(米を炊いてから乾燥させたもの)を水に1時間浸けたものと15分湯煎したも  のを比べてみると、水に浸けたものより湯煎したお米の方が、断然美味しかったです。

五目ご飯も味がしっかりついて美味しかったです。

簡単料理の非常食の評価ですが、総合的にみて、非常食とは思えないくらい品数が多く、味も良く、栄養のバランスがとれた満足のいくお料理でした。少量でもデザート付きは、皆さんに好評でした。

専門家の指導を受け実際に体験して、初めて気付く事が沢山ありました。例えば、カセットコンロと鍋とビニール袋があれば、簡単に非常食が作れる事です。湯煎する事で、使用する水が少なく、洗い物も減らす事が出来ます。湯煎したお湯は綺麗なので、再利用が可能です。災害時は、水も非常に貴重なので大切に使わなくてはなりません。

保健センターでの講習会は材料費が600円ですが、実際にはその倍は掛かります。半分以上は、所沢市から補助金が出ています。こんなに安く教えて頂けるなんて有り難い事です。

 市民の皆様に1人でも多くの方に学んで頂きたいと思いました。学ぶ事で、災害時に自分や家族を守り、心のゆとりを持って行動する事が出来ます。

 いざという時に備えて、早めに災害時に必要な食品等のストックも行いましょう。

近年、保存技術が進化して、日常食品にも長期保存出来る食品が沢山あります。消費期限ぎりぎり迄ストックせず日常から使用し、かつ災害時にも使用する物を、自分や家族の好みの物を楽しみながら探し、ローリングストックとして備えます。

非常食は保存期間が3年~5年と長いのですが、中には7年のもあります。長い間保管するのではなく、普段から少しずつ、手を加えながら食した方が宜しいかと思います。

 非常時こそ、たとえ簡単な料理でも、食卓を楽しく皆に美味しいと笑顔になれるように、一工夫を重ねる努力は必要です。災害時は、ストレス等で食欲も無くなる状態だと思いますが、そういう時こそ美味しい料理が食卓に並ぶと、とても幸せな一時を過ごせるのではないでしょうか。

地球温暖化により、100年に1度起きる災害が頻繁に起きる時代になって来ました。いつ起きるかも知れない災害に、11人が自分や家族を守る為にも、防災知識を学んで頂きたいと思いました。所沢市は、災害に強い街ランキングで上位です。そのせいか、私の周りをみても危機管理意識が低い人が多いように思われます。このご時世、いつどこで災害に遭遇するかも知れないのです。学ぶ事によって、災害に直面した時に動揺する事なく、生活出来るようにしたいものです。

最後に、保健センターで学んだ事を、いつ起きるかも知れない非常時に備えたいと思いました。また、周りの人々にも伝えて行きたいと思います。