● 鬼鹿毛の馬頭観音
武蔵野線の新座駅前から川越街道沿いを歩いて7~8分、坂の中腹の小高い土手から我々を見下ろすように「鬼鹿毛の馬頭観音」は立っていた。
馬頭観音といえば、古来より農耕や荷役運搬に重要な役割を果たした馬の無病息災や安全を祈念して、路傍や古道の辻などに建てられたものが多いといわれている。文字だけのものあるが、容姿は頭に馬をのせ、睨みつけるような憤怒相をしているのが一般的だ。
ところが、「鬼鹿毛の馬頭観音」は三面六臂の立像で、思わず両手を合わせてしまう、実に柔和なお顔をしていた。まさに“お地蔵さんにトキメキ!”である。 この馬頭観音の所在は、旧川越街道の大和田字鬼鹿毛、今はその面影はないが大和田宿と呼ばれたところである。鬼鹿毛とは馬の名前で、この地の字名にもなっている。
「鬼鹿毛の馬頭観音」には、こんな伝説が残っていた。
“昔、秩父の小栗某という人、江戸に急用があって、愛馬鬼鹿毛に乗り・・・・・・”
【2010年5月8日(土)野火止用水と平林寺散策から】
続きは「歴史散策クラブ ブログ」でご覧ください。
|
|