■実施日:2017年11月24日(木) ■参加者:16名
三芳町、川越市、所沢市にまたがる敷地17万8,000㎡(東京ドーム4個分)の同社は、産業廃棄物の中間処理業者、特に家
屋解体で発生する廃材を、火力や薬剤によらず、風力、重力、磁力による選別を行っており、従業員180名で年商48億円。
省資源と環境に配慮した処理法に徹している会社です。
いち早くISO国際規格を導入し、3S(整理、整頓、清掃)と3R(減少、再循環、再利用)を貫徹し、木材、コンクリー
ト、土砂系混合廃棄物のリサイクル率は、同業他社平均の60%を大きく上回る98%ということで注目を集めています。年間
7,000人の内外からの見学客が訪れるそうです。
視点は常に環境保持、改善にあり、広大な敷地内の「クヌギの森」を“あるべき里山の姿”として保全する一方、果樹園、収
穫体験農場、ミツバチ養蜂所、アスレチックのほか、クヌギの森を一周するミニSL機関車はソーラーシステムのバッテリーで
走らせるという環境対策への徹底ぶりでした。
工場見学のゴミ山で、窓越しに目が合った大型シャベルカーの運転者はこちらに挨拶の手を振り、すれ違う従業員も礼儀正し
く、みなさん愛社精神にあふれているようでした。
地球の環境の悪化に漠たる不安を感じていましたが、晩秋の陽ざしを浴びた里山での深呼吸が憂慮を払拭させてくれまさに、
21世紀の桃源郷にいる心地でした。
地産地消型の特製三富季節弁当の昼食のあと、今昔語り部館で三富の農具、家具に古き良き時代を偲びつつ、このような社会
貢献を経営理念とする企業を育てていくことこそが我々の課題ではないかと痛感しました。
担当:西脇 英夫・佐藤 八郎
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