ところざわ倶楽部            活動報告    野老澤の歴史をたのしむ会


第7回 鎌倉街道を歩く


2017-4-30    記 佐藤 八郎

 
 ■実施日:2017-4-20(木)  参加者:10   



 4月20日朝8時、武蔵野線新秋津駅に集合した10人の仲間と鎌倉を目指す。武蔵野線、南武線、小田急線、相鉄線と乗り継い

で「ゆめが丘駅」に9時40分に着く。この駅は最近出来たばかりで周辺に建物が殆んどなく、畑には菜の花が咲き富士山が間近に

迫ってくる。


 歩き始めて15分で富士塚公園に着く。源頼朝の窮地を救った飯田五郎家義の館跡で、八重桜が今を盛りと咲き誇っている。暫ら

く歩くと東泉寺に着くが全山に鶯の鳴き声が満ちている。この寺は石楠花が見事であり、また神仏習合の名残りか同じ境内に琴平神

社が建立されている。

 この辺りは横浜市戸塚区である。俣野五郎景久の墓碑のある観音堂を経て1時間歩くと福泉寺に着く。境内は手入れをされた藤が

見事で山吹も満開である。境川西岸を30分歩くと龍長院である。曹洞宗の古刹で1490年頃の創建と伝えられており牡丹が咲き

始めている。

 ここ相模野は古い農家が多く生垣や広い庭も良く手入れされており、季節の花が咲き乱れている。疲れの見える一行も暫し佇み目

の保養をするのも楽しい。

 処で、歩いている鎌倉古道にはコンビニや食堂らしき店は殆んどない。そこで街道を少し離れた焼き肉店「七輪房」に12時半頃

着き昼食とするが混雑している。出発は1時40分と予定より遅れる。


 約1時間歩いて藤沢市の柄沢橋交差点に着くが、ここが本日の最終目的地である。





          

次回の予定等を確認してから、15分程歩き時宗総本山の遊行寺に参る。関東大学箱根駅伝で有名な東海道の遊行寺坂に面してい

る。境内には小栗判官、照手姫主従の供養塔や藤沢周平の「長門守の陰謀」の主人公酒井長門守忠重(庄内藩主酒井忠勝の弟)ゆか

りの六地蔵や供養碑がある。境内は広く宝物館もあり見どころも多い。

 惣門のすぐ脇には国定忠治の子分の板割の浅太郎の墓があり、出家してからの浅太郎の精進振りが説明されている。もっとも大半

の人は浅太郎を知らない。

 惣門を出て藤沢宿を歩き藤沢駅には3時20分に着く。本日の歩数は約24,000歩で約14㎞は一寸疲れた一日であった。帰りは

電車の乗り継ぎも良く新秋津には予定の5時に帰着する。

次回はいよいよ最終回であるが、新田義貞の鎌倉攻めで有名な稲村ヶ崎経由で八幡宮まで歩く予定である。お楽しみの打ち上げを

どうするかは皆さんの意見を聞きこれから考えてみたい。

 今回私たちの会がここまで順調に歩けたのは「所沢の鎌倉街道を歩く会」の岩田武夫さんの御協力に負う所が大きい。改めて御礼

を申し上げたい。また、文献として「旧鎌倉街道・探索の旅―上道編」芳賀善次郎著(さきたま双書)を参考にした。


担当:原 正次・小川 雅愛・佐藤 八郎