ところざわ倶楽部            活動報告     野老澤の歴史をたのしむ会


所沢名物焼きだんご食い歩き

2016 1 -24  記 池田 衞

実施日 : 平成28年1月21日(木) 10:00~13:00 参加者 : 12名

所沢名物焼き団子は、本年最初の行事「所沢名産里芋料理」の講師小林ヒデ子先生が所沢の食文化(郷土料理)として挙げる

①焼きだんご ②手打ちうどん ③ゆでまんじゅう ④とっちゃなげ(すいとん)の一つです。

手打ちうどんの食い歩きは無理でも焼きだんごはできると、厳冬の時期であるが実施しました。

 

所沢の焼きだんごは、近隣の農家が自家用として栽培した陸稲を、石臼で粗挽きした米粉で団子を焼き、醤油をつけて出しま

した。これが歯ごたえや甘味を醸し出して美味となり「所沢の味」となりました。

所沢の焼きだんごは今日までこの伝統を守っています。所沢に在住する10数軒の焼きだんご屋のうち、市域六軒の焼きだんご

を食べ歩きしました。

 

所沢駅改札口を10時、平成1710月所沢商工会議所発行の「楽しみ知見マップ」(名産・物産・食編)を片手に出発。

プロぺ通りを歩き、銀座通り入口の坂稲荷神社から東川の鳥居橋に向かう小道に、昭和25年頃開業の奈喜美屋(御幸町)。

2代目のご主人が作るだんごは、手作り米粉100%だんご。米粉のだんごは、冷たくなってもずっしり歯ごたえがあって、醤

油の風味もより感じられます。だんごの焼き上がりを待つ時間、店舗の漫画が読めます。(1本110円)

 

東川に沿って歩き、明治28年「焼きだんご組合」の申し合わせ事項で「醤油は所沢産のヤマホに限る」とされていた深井醤油

店に向かう。深井醤油は色も味も濃く、だんごに最適といわれていました。


深井醤油は、江戸時代(安政三年)創業、百年以上昔から醤油づくり一筋の店で、「武蔵野の味たまり漬」が名品です。

 

峰の坂下にある武蔵屋(宮本町)に向かう。昭和35年に開業し、母娘2代にわたり営業しています。上新粉とお湯だけでこ

ねて作っただんごをナラ炭で焼き、自家製の醤油につけて、3回に分けてじっくり焼き上げています。郊外から車で買いに来

る馴染みのお客さんも多いそうです。
(1本120円)

 

    

奈喜美屋                             武蔵屋

 

2か所の焼きだんご屋で各人1本ずつ購入しただんごを試食する場所として、ところ荘を目指した。幸いいつもは将棋や囲碁

の人達が利用している娯楽室が空いていて、ここで2本の団子を試食しました。

 

試食後、元町交差点から金山町交差点に向かう。平成7年、米屋から独立したいちかわや(金山町)は伝統の独自製法により

、ご飯から団子を作っています。その日その日作った分だけ販売しています。


おやつ、お茶菓子に人気の所沢名物のだんごです。(1本70円・10600円)

 

金山町交差点から西所沢駅に向かいます。創業70年余の鈴木屋(西所沢)。菓子店ということで団子の材料に上新粉を使用

しています。3代目のご主人は、店頭でお客様の注文を受けてからだんごを焼きます。だんごを焼いている間、店内でおかみ

さんとの雑談も楽しめます。(1本90円)



西所沢駅から数分の所に3年前開業したもぐもぐ(西所沢)。米粉100%と醤油のみ。食材は埼玉産に限定して使用し、機械

は使わずに、毎日手作りしています。ホームページでPRするほか、彩の国優良ブランド認定証を取得するなど積極的な経営を

しています。
1100円)  


     

     
いちかわや              鈴木屋                   もぐもぐ


西所沢駅から電車で小手指駅へ。小手指駅南口から10分、東川沿いの北野保育園前のある創業百有余年、三代目金子さんの

口屋
(上新井)を選んだのは、所沢ではマスコミの取材を受ける人気の店だからです。(翌22日・日テレ取材有)長年つぎ足

されてなじんだ醤油は、ここならではのうまさ。だんごは、もっちり感が強め。近隣の馴染み客が多い店です。

1100円)


畳六畳程の店内に12人がぎゅうぎゅう詰めで座り、山口屋を含めて四軒のだんごを食する。六本の団子はそれぞれの味わいが

あり、各人の好みで評価は分かれました。


ご腹のため昼食はとらず、小手指駅組、新所沢駅組に分かれ13時解散しました。

 

 



山口屋