篆刻美術館 古河文学館サロンでSPレコードを聞く |
文学館で憩いのひと時を過ごした後、本日のメインというべき古河歴史博物館見学です。
古河は室町時代以来城下町として栄えました。古河歴史博物館は、古河城の諏訪曲輪跡に平成2年開館しました。周辺
の景観を生かした博物館は、平成4年日本建築学会賞、平成8年に公共建築賞を受賞しています。館内には、国の重要文
化財に指定されたものなど、3,150点余りの鷹見泉石関係資料のほかに、古河の歴史や古河ゆかりの文人たちの書画が
展示されています。
歴史博物館でのお楽しみは、ホールにあるオランダの楽器ストリートオルガン演奏です。館内ガイドの田上さんが、必
死にハンドルを回して奏でる大音響のメロディーは圧巻です。曲名は、チューリップ オブ アムステルダムでした。
歴史博物館の前面に鷹見泉石記念館があります。記念館は古河藩が藩士たちのため用意した武家屋敷の一つで、隠居後
蘭学にいそしんだ鷹見泉石が、晩年を送った家です。
記念館に隣接して、明治時代を代表する南画家奥原晴湖の画室があります。埼玉県熊谷にあったものを昭和4年、古河
へ移転。さらに歴史博物館敷地へ移築しました。
博物館ホールのストリートオルガン 古河歴史博物館 |
歴史博物館の駐車場に向かう途中にある長谷観音に立ち寄りました。日本三大長谷観音の一つとされる古河市の長谷観
音は、戦国時代の明応2年(1493)初代古河公方の足利成氏が古河城の鬼門除けとして堂舎を建立したことが起源とな
っています。江戸時代には、歴代古河城の祈願所と成っています。
15時30分、ボランタリーガイド荒井さんの名調子のガイドにより、予定通り古河探訪を終え駐車場へ。境五霞ICから
圏央道へ乗り入れ、往路をたどり所沢ICから所沢駅東口に17時40分帰着しました。
(担当:大山 豊・池田 衞)
鷹見泉石記念館長屋門 長谷観音 |