ところざわ倶楽部            活動報告    野老澤の歴史をたのしむ会


キューピー五霞工場見学と北関東の小京都・古河探訪


2016 12 -11    記 池田 衞


 ■実施日:2016-12-8(木)  ■参加者:21(他サークルから3名)



 年次計画で1020日(木)に予定したバス旅行が、バス調達の都合で12月に延期した。そのため日暮れの帰宅とな

って参加者に迷惑をかけました。幸い快晴無風、小春日和のバス旅となってよかった。


 8時、所沢駅東口の郵便局前を出発。所沢ICから関越自動車道、鶴ヶ島JCTで圏央道に乗り入れる。圏央道が境古河

IC
まで延伸されるまでは、東北自動車道を利用したのでキューピー五霞工場までは2時間以上かかりました。圏央道利用

30分短縮、大変便利になりました。



◆キューピー五霞工場見学:

 940分キューピー五霞工場に到着、エントランスで巨大なオブジェをバックに集合写真撮影。

 10時定刻になり、他のお客さんと同室で、マヨネーズ・ドレッシングの製造工程のビデオ鑑賞。

 次いで製造ラインの見学。まず、ボトルにマヨネーズを充填しキャップをしめる製造ライン。不良作業がないか厳重な

チェック体制が見られる。圧巻は1分間に600個の卵を割る割卵機による作業。見学通路に割卵機の模型があり、案内

役の女性が原理を説明してくれる。製造ラインの機械の上にキューピーちゃんが立っているのがご愛敬です。



 製造ラインの見学を終えたら、お待ちかねの試食タイム。試食室の入り口で手の消毒。自社製品の様々なマヨネーズや

ドレッシングを自由に選び、サラダバーを楽しみました。お土産は黒酢玉ねぎのテイスティドレッシングと和風スープの

素。大満足の工場見学でした。



◆ばんどう太郎五霞店で昼食:

 昼食時間の短縮のため、店に到着して直ちに配膳できるよう、予め参加者の希望メニューを聞いて注文しました。一番

人気の料理は、10名様限定の坂東みそ煮込みうどんでした。



    

        
キューピー五霞工場エントランス           ばんどう太郎五霞店                 

北関東の小京都・古河探訪:

 1320分予めお願いしてあった古河市観光ボランタリーガイド協会の荒井さんと古河街角美術館前で落ち合う。

早速、新井さんの案内で永井路子旧宅に向かう。この旧宅は、直木賞を受賞した歴史小説家・永井路子の生家である店蔵

を復元しています。東日本大震災で大きな被害を受けましたが、修復補強工事を行い、平成24年8月再開館しました。



 次いで、永井路子旧宅からわずか数分の篆刻美術館の見学。この美術館は、平成3年に日本で初めて篆刻専門の美術館

として開館し、平成10年に国の登録文化財に登録されました。印章から発展した篆刻は私たちにとってなじみの薄い存

在ですが、新井さんの名調子で30分もの時間をかけての見学でした。


 古河探訪のメインというべき篆刻美術館から古河文学館へのルートは、石畳の堂々とした道のりです。古河文学館は平

10年に開館した茨城県初の文学館です。永井路子、小林久三など古河ゆかりの作家の作品や資料を展示しています。

文学館でのお楽しみは、サロンでの蓄音機によるSPレコードの演奏です。竹の針を使っての演奏は、12月ということで

フランクシナトラのジングルベルでした。

   

     篆刻美術館               古河文学館サロンでSPレコードを聞く

 

文学館で憩いのひと時を過ごした後、本日のメインというべき古河歴史博物館見学です。

河は室町時代以来城下町として栄えました。古河歴史博物館は、古河城の諏訪曲輪跡に平成2年開館しました。周辺

の景観を生かした博物館は、平成4年日本建築学会賞、平成8年に公共建築賞を受賞しています。館内には、国の重要文

化財に指定されたものなど、3,150点余りの鷹見泉石関係資料のほかに、古河の歴史や古河ゆかりの文人たちの書画が

展示されています。

 歴史博物館でのお楽しみは、ホールにあるオランダの楽器ストリートオルガン演奏です。館内ガイドの田上さんが、必

死にハンドルを回して奏でる大音響のメロディーは圧巻です。曲名は、チューリップ オブ アムステルダムでした。

 歴史博物館の前面に鷹見泉石記念館があります。記念館は古河藩が藩士たちのため用意した武家屋敷の一つで、隠居後

蘭学にいそしんだ鷹見泉石が、晩年を送った家です。

記念館に隣接して、明治時代を代表する南画家奥原晴湖の画室があります。埼玉県熊谷にあったものを昭和4年、古河

へ移転。さらに歴史博物館敷地へ移築しました。



   

  博物館ホールのストリートオルガン             古河歴史博物館       



歴史博物館の駐車場に向かう途中にある長谷観音に立ち寄りました。日本三大長谷観音の一つとされる古河市の長谷観

音は、戦国時代の明応2年(1493)初代古河公方の足利成氏が古河城の鬼門除けとして堂舎を建立したことが起源とな

っています。江戸時代には、歴代古河城の祈願所と成っています。

1530分、ボランタリーガイド荒井さんの名調子のガイドにより、予定通り古河探訪を終え駐車場へ。境五霞ICから

圏央道へ乗り入れ、往路をたどり所沢ICから所沢駅東口に1740分帰着しました。


                                   (担当:大山 豊・池田 衞) 


   

   鷹見泉石記念館長屋門                長谷観音