30年ぶりに浅草寺へ詣でた。
待ち合わせの雷門前は、外国語が飛び交う中、「人力車いかがですか、どうですか?」と、日に焼けたお兄さん達が威勢の
いい濁声をかけていた。
仲見世通りは、着物を着て大股に闊歩する外国人がカメラ片手に、私達を追い抜いていく。時代は変わったなと思った。
仲見世通りの喧噪には辟易の私達は、浅草公会堂の側面に、スターの広場を見つけた。沢山のスターの手形がある。
1番目は柳家金語楼の似顔絵であった。
しゃがみこんで写している私の背中へ、「お上りさん、何処から?」とからかわれた。「お前に言われたくないよ」と腰を
たたきながら立ち上がり友の顔をながめる。
同級生のおばさんは鼻の下が梅干しのように、縦に深い皺が4本ある。笑っていたら怪訝そうに、口をおさえた。私は、自
分の頭を手で隠したら、みんな大笑いした。皺と白髪と眼鏡と薄毛ばかりだ。気にすることはない、健康なんだから、
それが一番だ。
さあ、ビューホテルで昼食としましょうか。
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