3年ほど前、母が亡くなり遺品を整理すると未使用の反物が数点出てきました。
私は迷わず2反を選び、さてどうしようかしらと暫く考えました。
着物に仕立てても、多分着る機会は少ないでしょう。
そこで若いころデザイナーのアトリエで腕を磨いていたという友人に相談し、あれこれデザインを楽しみ ながら2着のコートに仕立ててもらいました。
春風が吹きコートの袖を通すたびに、母のぬくもりを感じる気がします。