2016 08 -06 記 松岡 幸雄
私は中学生の時に、初めてテニスに触れましたが、その後25年間は遠ざかってい
ました。しかし40歳から今現在も、テニスのトリコになって週4日、計7時間、苦
闘しながらも大いに楽しんでいます。
錦織圭は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)の「大きく、高くて、重い壁」を、
必ず突き破ってくれると確信しながら、熱い声援を送り続けております。
錦織圭の成長と大活躍は、ここ数年、日本中にいや世界中にその名をとどろかせて
いることは、日本人なら誰でも知っての通りです。
しかし、誰もがいつも順調とはいかないのが常です。今年7月初めイギリス・ロン
ドン郊外で行われたウィンブルドンの4回戦の錦織・チリッチ戦は、目を覆いたくな
る程の戦況で、相手が絶好調だったのでしょう。第1セット、圭が1:6でしたが、
なんと12個ものサービスエースをワイドにセンターにと「やりたい放題」に打たれ
散々でした。錦織はボーとした表情で完全に沈んでいることが見て取れました。ダブ
ル・フォルトで相手にポイントあげてブレークされる始末で、動きが鈍く全く精彩が
ない。試合中にトレーナーを呼んで相談し、痛み止めの薬を飲んで試合を続行する
も、第2セットが1:5で「途中棄権」しました。試合後のインタビューで「最初か
ら左脇腹が、痛かったけれど出たかった。悔しい」と心境を語っていましたが、私は
「早く止めろー」とハラハラでした。こんな試合はこれまでに見たことがありませ
ん。
しっかり休養して体調を整え、身体を鍛えて、更なる次に期待したい、との思いで
した。心技体のどれもが揃わないとベストの戦いはできない!(どんなことにも共通
することですね)
「さあー、頼んだぞー」
7月末のカナダでのロジャーズ杯では、決勝まで勝ち上がり錦織らしさが戻ってき
ている。世界ランキング1位のジョコビッチに「紙一重」で敗れた後、練習拠点のフ
ロリダに戻って体調を整え、ブラジルのリオに入った時の報道によると、「日本の選
手団のスーツを着て、空港で多くの選手を見て、だんだんと気持ちが五輪の気分にな
り始めている」と。
なお、男子シングルスは世界3位のフェデラー、同4位のバブリンカがケガで出場
を辞退したので、同6位の錦織は第4シードと上がるよう。相次いで上位選手が欠場
するので「さみしい部分はあるけれど、このチャンスをしっかり生かしたい」とのこ
と、左脇腹痛も治り調子が上り坂なので、大いに期待したい。
☆
TV観戦していて応援に力が入ってスッキリするのは、得意のストロークで主導権
を握ると、勝負どころでベースラインよりサッと前に出て強烈なショットを打ち込む
「攻め」や、正確なバックのダウンザラインへの「決め」です。
テニス男女計6人の日本選手団に、地球の裏から健闘を祈りつつ大きな声を張り上
げながら声援を送ります。
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