ところざわ倶楽部          投稿作品     エッセイ&オピニオン

身近で、広大な「国リハ」を訪ねて
                                                      
                                   2016 9 -17     
記 松岡 幸雄

「国リハ」とは、正しくは「国立障害者リハビリテーションセンター」のことですが、西武新宿線の航空公園駅または新所沢駅から徒歩で約15分のところにあります。

私たち市民も利用できる病院も併設されていて、厚生労働省の直轄の機関です。訪ねてみてとても身近な施設であることを再認識しました。

ここは、障害のある方々の自立した生活と社会参加を支援するための、保健・医療・福祉・技術・研究開発・専門職員の人材育成など、先進的で総合的な施設です。

所沢に開設されて36年、約500人の職員を擁し、広大な敷地に病棟・訓練棟・体育館・プール・研究棟・宿舎棟など迷うほどの建物の他に、なんと陸上競技場や自動車訓練場や野球場などもありビックリです。

訓練中のパソコン操作・クリーニング後のアイロンかけなどを見せてもらいました。もっと見たかったですが、プライバシーへの配慮もあるのでしょう、止むを得ません。

ブラジルで行われたパラリンピックで知ったのですが、陸上だけで27ものクラス・カテゴリー分けがあったように、ひとり一人違う障害に対応し自立支援することはとても大変であることを強く感じました。

テニスの試合用の車いすに試乗してみましたが、普通の車いすと比べものにならないくらいすごく軽いのに驚いただけでなく、8の字など自由自在に動きやすいことに、またまたビックリでした。

参考までに付記します。私たち市民も受診を希望することができますが、診療科が内科や歯科など11科あり、専門外来は人間ドック・補聴・小児難聴など13種あります。病床数は160です。外来受診を希望される方は、医事管理課(04-2995-3100・内線3151)に問い合わせ下さい。

昼食は、食堂の方の元気なあいさつと美味しい定食をいただき満足しました。障害者を包み込んだ「優しい社会」の実現を祈りながら、「訪ねてよかった」と思いました。

ぜひ一度、訪ねられて見学・体験などをお勧めしたいところです。