ところざわ倶楽部          投稿作品       エッセイ&オピニオン

   ≪一寸庵閑話≫  
              
九州の桜も満開でした
                                                      
                                          2017 4-15  
記 ケン・シェイクスビア


▼啓蟄(けいちつ)は二四節気の一つで35日ごろをさします。冬ごもりの虫が地中からはい出ることをいいま

す。

HP投稿228で「しばし旅立ちたるこそ目さむる心地すれ」と徒然草の一節を引用して書きましたが、まさに人

間も動き出す季節の到来です。「思い立ったらすぐやる」ことにしていますので、5か月ぶりに秘書兼ケアマネを

連れて(連れられて?(^^) 新年度さっそく九州へ出かけました。「チョッピリ贅沢して美味しいものを」が

テーマです。


4月某日、福岡へ行って必ず寄る店が、天神の「やま中」鮨本店です。「ななつぼし」出店の評判もあって、予約

しないとダメで、今回も美味しくいただきましたが、店内に飾ってあったサクラも見事でした。




「やま中」の桜


 唐人町に福岡市中央図書館があります。建物も広さも内装も立派ですが、デザインもユニークな机が自由に置か

れ、美味しいという評判のレストランが併設され、図書を借りると2時間の無料駐車券が支給されるなど所沢図書

館となんとちがうことでしょう。こんなサービスを受けられる市民は幸せですね。


4月某日、唐津シーサイドホテルで不漁というイカの活き作り、天ぷらをいただき、夜は佐賀牛ステーキで美味

しかったです。美味しいものをいただけ有り難いと思います。



      
唐津シーサイドホテルからの唐津湾        唐津城 修復始まる ライトアップも


 翌朝 一人で佐賀へ。2両のローカル鉄道、のんびり鈍行で70分。一番好きな時間です。佐賀駅から佐賀城祉

まで1本のメーンストリートを
歩きます。ちょうど桜が満開でした。


     
佐賀城址 天守台                虹の松原 自然散策路


4月某日、武雄温泉へは博多から特急で約70分。1300年前の肥前の国 風土記に登場する温泉です。江戸時

代後期の「諸国温泉一覧」では、東の大関は草津 西の大関は有馬で、武雄温泉は前頭です。

宮本武蔵、伊達政宗、吉田松陰、シーボルトも来たそうです。

武雄温泉の元湯は明治9年の建築で、道後温泉よりも古く日本一古い共同浴場です。武雄温泉の元湯は明治、蓬莱

湯は昭和、鷺の湯は平成で
す。温泉入り口の楼門は日銀本店、東京駅などを設計した佐賀出身の辰野金吾の大正4

年の作品です。東京駅丸の内側のドーム天井に干支が8つ、この楼門2階の天井に4つあります。ネズミ()ウサ

()トリ(西)ウマ()です。



      
武雄温泉楼門                   楼門2階 干支のトリ


 武雄市は図書館の運営をTSUTAYAに委嘱したことで有名になりました。TSUTAYAは人件費をカットするな

ど合理化をすすめていますが、まだ赤字だそうです。福岡市の図書館との差を感じます。



▼武雄温泉近くの御船山楽園(みふねやまらくえん)は、1845年鍋島藩の鍋島茂義が創設、15万坪の回遊式庭

園。九州最大の2000本の桜ほか、20万本のつつじ、藤、もみじなどのライトアップが楽しめます。御船山のホ

テルでの夕食も佐賀牛ステーキ。佐賀牛の利休焼きも美味しかったです。



     
御船山楽園                  御船山楽園の夜桜


 翌朝 秘書は有田へ、私は博多経由で宗像大社へ。博多から鈍行電車で30分ほど、東郷駅で下車。

宗像大社は伊勢神宮、熊野大社、鹿島神宮などとともに特別に私有の田を許されたのです。

帰りは特急バスで天神へ1時間。



    宗像大社


4月某日 福岡市内歩き。「祇園」の町が好きです。黒田氏ゆかりの東長寺や日本初の禅寺・聖福寺、櫛田神社

などをゆったりと散策します。今回は聖福寺境内で1時間半すごしました。日本に宋から茶をもたらした栄西(よ

うさい)禅師は聖福寺のほか鎌倉に寿福寺、京都に建仁寺を建て、〇△□の洒脱な墨絵を描いた仙厓禅師も有

名です。


      
博多・東長寺のサクラ            聖福寺境内              櫛田神社の山笠



 福岡土産に『ふくや』のイカ明太子、カズノコ明太子を買いました。もちろん酒のつまみです。