ところざわ倶楽部          投稿作品       エッセイ&オピニオン

   ≪一寸庵閑話≫  

           福岡は彼岸花が咲いとったと
                                                      
                                          2017 -10 -07  
記 ケン・シェイクスビア



▼義姪の結婚式のため秘書兼ケアマネと福岡へ半年ぶりに行ってきました。桜が満開だった福岡は、彼岸花が真っ

赤に燃えていました。結婚式のあった日田は広場77号に書いたとおり3年前にひとり旅で行ったのですが、今年

の風水害をのりこえ、天領の穏やかな街並みでした。葬式とちがって、やはり明るく華やかな結婚式はいいもので

す。



▼9月某日 福岡の志賀島近く、海の中道海浜公園の「ザ・ルイガンズスパ&リゾート」へ孫たちと1泊。開業

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周年記念イベントをにぎやかにやっていました。メキシコの建築家ルイガンズの設計になる茶色を基調にした

エキゾチックな感じのホテルです。眼前に広がる海と広い庭園がゆったりした気分にさせてくれます。     


   
海の中道 ザ・ルイガンズ スパ&リゾート                  福岡市内 彼岸花        

      

▼9月某日 福岡に来ると必ず寄る「鮨のやま中」本店で昼食後、ひとり久しぶりに筥崎宮へ。 3大八幡宮(大分の宇佐神

宮、京都の石清水八幡、福岡の筥崎宮)の一つ。

ソフトバンクホークスの世界一祈願の寄せ書きの額が拝殿近くにありましたが、社のすぐ上を着陸地・福岡空港を目指す航

空機が5分おきに通り、シャッターをおしました。鳩が2羽一緒に写っていました。


      
筥崎宮境内           ソフトバンクホークスの世界一めざす寄せ書き       航空機を追う鳩2羽


▼9月某日 好きな祇園の町へ。聖福寺で1時間。「いい人に出会い、いい本に出会い、美味い料理に出会い、い

い場所・店に出会うこと」は、「老い」に向かっている私にとって大切にしたいことと思っています。


 日本初の禅寺・聖福寺は、茶を日本にもたらした栄西禅師が創建。境内に広田弘毅の「興禅護国」の碑がありま

す。栄西の著した「興禅護国論」からとったもの。広田弘毅は修猷館中学時代に幼名「丈太郎」から「弘毅」に

聖福寺の老師に相談して変えます。聖福寺は広田弘毅の菩提寺です。


 城山三郎は「落日燃ゆ」で文官で唯一絞首刑になった広田弘毅を描きますが、東京裁判で広田は沈黙を貫き一切

弁明しませんでした。私が広田弘毅に惹かれるのは、このような生き方、態度とともに誕生日が同じということが

あるのかも知れません。



聖福寺 広田弘毅の碑



▼9月某日 唐津へ。今回も唐津シーサイドホテルで美味しい刺身御膳を穏やかな唐津湾を見ながらいただく。唐

津城は修復中でしたが松浦川沿いを歩く私を見守ってくれていました。人口12万人の小さな城下町・唐津は散策

にぴったりの町です。 


   
唐津シーサイドホテルから唐津湾                        唐津城