『越生梅林梅まつり(2/16~3/21)』のチラシを見ながら、今年は観に行こうと思っていた。
週間天気予報では、雨の日が続くとのことであった。翌5日は晴れ間ありとのことで、朝早く見上げれば曇り空だった。
越生梅林に行く道は山間を通る道であった。約1時間で越辺川(おっぺがわ)に架かる「梅園橋」が見えてきた。橋の左方面に目的地の越生梅林が白く広がっていた。25年振りであった。なんと記憶にある風景のままであった。
観光案内によれば、越生の梅は南北朝時代に太宰府から小杉天神社を分祀した際に、菅原道真にちなんで植えられたのが起源であると伝えられている。園内には650年前の古木をはじめ約1,000本ある。もともとは梅の実を収穫し加工し販売することが目的であったようだ。年月を経て関東三大梅林の一つと数えられるようになったようだ。梅の花の季節が終われば静かな田舎の梅林に戻る。訪れる人も無くなるのだろう。
園内の通路は昨夜の雨で泥道であったが、水たまりを避けながら白梅紅梅を写真におさめた。本部の拡声器からは「行田云々…太田道灌様…よいよい」と、まつりの音頭が流れていた。
太田道灌由来の地であるのか『太田道灌を大河ドラマに! 署名をおねがいします』と書かれた幟が数本靡いていた。
黄緑の法被を着た観光協会の方々がたばこをくゆらせていた。
売店の婦人は客に声をかけるでもない。
今日はミニSLの運行はないそうだ。
陽が照ってきた。
また、拡声器から「…太田道灌様…よいよい」と、まつりの音頭が流れてきた。
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