ところざわ倶楽部          投稿作品       エッセイ&オピニオン

  平成の海外旅行総決算 その1  

        
   フェルメールに会ってきました          
                                                      
2019 -5 -11  記 ケン・シェイクスビア

                           

▼今回の旅行は正月、お屠蘇気分の私の『今年はどこに行こうか?元号も変わるし、「平成の海外旅行総決算」にしようか?』という発言に、うちの秘書兼ケアマネ兼海外旅行担当添乗員がすぐに「それはいいわねえ。ヨーロッパにしましょうか」と反応したことに始まります。新婚旅行に羽田からJALでハワイ、サンフランシスコ、ロス、メキシコへ行って以来、わが家ではハワイへは子どもたちが小学生になったときと息子の結婚式に一家で出かけています。(^_-)

▼私は今回の旅について ①ツアーではなく、ハーグのフェルメールの画を堪能したい。 ②昨年トルコに行ったとき利用したカタール航空。スチュワーデスは美人で食事も美味しかったけど、機内で利用する映画、クラシックなどのプログラムが私の要求に応えてくれなかったので今回はJALで。③ベルギーは30年前ブリュッセルに1泊しただけなのでゆっくりとすごしたい。④ウイーンは12年ぶり、6回目をたのしみたい などを希望しました。うちの添乗員は旅の計画を具体化してくれますが、どうも不安です。娘はパリ、ベルギーに何回か行っているので、呼んで計画に参画してもらいました。「私も行きましょうか?旅費は出してね」 (#^.^#)想定外の出費となりますが、安心・安全を考え、私は第2添乗員を連れていくことにしました。これはまさに正しい適切な判断でした。(^_-)
こうして4月18日にパリに向け羽田を出発。14日間(パリ2泊アントワープ6泊ウイーン3泊パリ1泊機内泊1泊羽田)。新元号「令和」の5月1日午後に無事帰国することができました。

4月某日 ホテルから歩いて「オランジュリー美術館」へ。360度囲まれてモネの「睡蓮」をたのしみました。オルセー美術館への途中、サルトルがよくのみに来たという喫茶店「カフェ・レ・ドゥ・マゴ」でショコラ・ショー(ホット・チョコレート)をいただく。濃厚でした。リュクサンブール公園をへて「ノートルダム大聖堂」へ。すごい人人人です。パリの象徴、世界遺産の大聖堂、高さ96メートルの大尖塔は415日夜出火、8時間燃え続けて焼け落ちたのです。

    
パリに着いた夜は満月でした           モネ         


    
  ルノアール             オルセー美術館ゴッホ


    
ノートルダム大聖堂                   ホテル・リッツ   

▼4月某日 早朝、ホテルを出て「ヴァンドーム広場」へ。超高級宝飾店に囲まれ、ダイアナ妃が泊まった「ホテルリッツ」があります。チュイルリー公園を歩いて「コンコルド広場」へ。早朝でひとっけがなく、静かです。土日曜はフランスではデモが続いており、警察官が立ち入りを制限しています。私たちはOKでした。(-;-)眼前に「エッフェル塔」が悠然と現れます。セーヌ河に映る「逆さエッフェル塔」が絶景でした。30年前、エッフェル塔のエレベーターに乗りましたが、セーヌ河沿いに歩きながら見る塔は素晴らしかったです。


    エッフェル塔      

   
ヨーロッパ高速鉄道TGVでシャルルドゴール空港からベルギー第2の都市アントワープへ。2時間の快適な鉄道旅です。指定特急券は日本で調達済み。アントワープはダイヤモンドの研磨や取引の街であり、近年ファッションの街でもあります。また巨匠ルーベンスの生地であり、名作「フランダースの犬」の舞台でもあります。
アントワープ中央駅は重要文化財。中央駅からのまっすぐなメール通りをベルギー人はゆったりと歩いています。街がパリとちがって安心です。6泊するホテルは駅から5分です。キッチン付きのホテルははじめてですが、1泊5000円ほどで第2添乗員のアイデアです。しかし、ベルギーで味噌汁、おかゆ、ソーメン、手作りサラダなどをいただくことになろうとは! (^^
 2添乗員おすすめのトッピングなしのワッフル(2ユーロ)や老舗のパン屋ゴーセンスの黒パン、レーズンパン…美味しかった!(^_-)

 

    
               アントワープ中央駅          ルーベンス像と聖母大聖堂       

▼4月某日 復活祭。街がにぎわい、ホテルから歩いて分の聖母大聖堂でミサを見学。司祭から聖水を受けました。「これはきっといいことがある」と思いました。晴天で仰ぐルーベンス像と聖母大聖堂(1352年から高さ123mの北塔の完成まで169年かかったゴシック建築)に感動。夕方一人で大聖堂へ、パイプオルガンが響く堂内で2時間思いにふけりました。至福の時間です。
主祭壇の「聖母被昇天」のほか「キリストの昇架」「キリストの降架」という17世紀フランドル絵画の巨匠ルーベンスの作品を鑑賞しました。 


ルーベンス「聖母被昇天」

                                         (つづく)