▼4月某日 今回の旅行のハイライト、「フェルメールの名画」を見るためアントワープからロッテルダムを経てガラス張りの高層ビルのハーグ中央駅へ。駅前で見上げる空は青く広かったです。
以前来たことがある2人の添乗員はスタスタと前を行きます。ビネンホフは13~17世紀の古い建物が囲む地域で、マウリッツハイス王立美術館裏の池、国会議事堂、騎士の館を見てからようやく美術館へ向かいます。私の期待をふくらませる作戦のようです。マウリッツハイス王立美術館はヨハン・マウリッツ公の邸宅として17世紀に建てられ、こじんまりしたオランダで最も美しい建物といわれています。1822年に開館、2014年に全面改装されました。地下のチケット売り場、クロークからエレベーターで本館2階へ。3Fのレンブラントの「テュルプ博士の解剖学講義」を見ていよいよフェルメールの部屋へ。まるで恋人に会うときのような気持ちで・・・。「真珠の首飾りの少女」と「デルフトの眺望」と「ディアナとニンフたち」にご対面しました!じっと見ているだけでいいのです。時間と光がすぎていきます。
「真珠の首飾りの少女」1665~1666年制作 44.5×39cm
「デルフト眺望」1659~1660年制作 96.5×115.7cm
「ディアナとニンフたち」1655年~1656年制作 98.5×105cm
私らと同年配の日本人の母娘2人づれと話をしました。「今回は私の願いをこの子がかなえてくれました。あす日本に帰ります」と・・・。お互い「お気をつけて」と云って別れました。 (^^♪)
マウリッツハイス美術館正門 デュルプ博士の解剖学講義
デルフトの眺望 ディアナとニンフたち
フェルメール「真珠の首飾りの少女」
|
▼女優・星野知子さんの「フェルメールとオランダの旅」(2000年4月刊・小学館)を読んで発見。フェルメールの名画2作品をバックに彼女は撮っています。フェルメールの人気が爆発して、展示の配置を変えたとしか思えません。
星野知子さんの写真 |
▼1平方キロの小さな町デルフトへ。駅を出ると尖塔が目に入ります。左手に旧教会(1240年ごろ建築、内部にフェルメールの墓も)右手に新教会(高さ109mの塔、14世紀ゴシック建築)。運河を渡ってまっすぐマルクト広場へ。10分です。フェルメールは一生この小さな町を離れませんでした。マグカップ、お皿を買いました。関西弁のおばちゃんグループが「これがええわ、うちこれ買う」「うちも」とゴーダチーズをみんなで買っていました。2人の添乗員が「ブルージュよりデルフトの方が素朴できれい」と云うのでブルージュ行きはやめました。
デルフトの駅でトイレに入ろうとしても硬貨が使えません。若い2人づれの黒人女性に聞くとカードをかざし て開けてくれます。「サンキュー」と云って硬貨を渡そうとすると「ノーノー」とにこやかに微笑んで行ってしまいました。 (^_-)
新教会 マルクト広場への道
デルフト市庁舎 デルフト運河
デルフト運河から旧教会
|
▼4月某日 35年前に行った「キューケンホフ公園」へ。スキポール空港駅前は、公園に行く観光客が長蛇の列。30分ほど並んでピストン輸送のバスで公園に向かいます。年に2か月だけ700万株、800種のチューリップなどが迎えてくれます。壮観で見事です。1594年に原産国トルコからもたらされたチューリップ。オランダはチューリップでバブル経済の歴史を経験しています。観るだけで説明はいりませんね。
▼公園からアムステルダムへ向かい、ダム広場、王宮を見てのレスラン、「ファーストクラス」で一杯。かつて一等車乗客の待合室だったとか。内装は豪華。オムレツ、スモークサーモン、チーズをもちろん地元「ハイネケン」で!(^^♪) 「うちの料理はみんな美味しいよ」と元気なオランダのウエイトレスのおばちゃんにチップをはずむと弾んだ笑顔がもどってきました。(^_^)
アントワープには午後10時すぎに着きました。
アムステルダム中央駅 |
(つづく)
|