2019-05-29 記 玉上佳彦
私は、広報紙「広場」の2017年9月号(通巻108号)の編集後記で、男性も日傘を愛用しようと呼びかけました。以下の原文を参照下さい。
◆集中豪雨、干ばつ、日照不足、連日の猛暑など、
今年の夏は単なる「異常気象」の一言で済ますこ
とのできない事態となっている。「パリ協定」締
結により、世界中が危機感を持ち、この問題を認
識してきた。◆猛烈な暑さの中で、強烈な日差し
を避けるのはたいへんである。埼玉県庁はこの夏
「日傘男子広め隊」というキャンペーンを始めた
という。熱中症対策として奨励している。◆私は
数年前から炎天下を歩く際には、男性用日傘を利
用している。初めは恥ずかしかったが、日傘によ
って、体感温度が下がり、日焼け防止にも効果が
あることがわかって、最近では堂々と日傘をさす
ようにしている。◆日傘は女性だけのものとして
おくのはもったいない。暑さ対策の一環として、
男性の皆様も日傘を愛用されることをお奨めした
い。
広場108号(2017年9月号)
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最初は日傘をさして歩くのは、やや恥ずかしかったのですが、最近では、人の目(特に女性)を気にせずに堂々と日傘をさして出かけています。しかし、最近でも、日傘男子を見かけることがほとんどなく、たいへん残念に思っています。特に、所沢市内では皆無と言っていいかもしれません。
5月としては予想外の高温に見舞われた今年の日本列島ですが、今や殺人的な太陽光です。特にこの時期の紫外線は強烈で、私達の身体を蝕む強いレベルとなっています。ここで、私は再度男性も日傘をさして、紫外線対策をすべきであると訴えたいと思います。
紫外線は目に見えませんが、私達の身体に多くの悪さをします。皮膚の劣化や老化だけでなく、免疫力の低下などをおよぼす危険な光線です。これを防ぐには、短期的には、日焼け止めを皮膚に塗ることですが、紫外線は、直射日光だけでなく、地表からの照り返しや、屋内への侵入にも注意しなければなりません。
そのために、私は外出時には、日傘をさして歩くことを心がけています。但し、自転車の場合は危険ですので、帽子と日焼け止めで防いでいます。日傘をさすと、体感温度は大幅に下がり、快適に歩くことができます。
一般的に、日傘は女性のものと思われている方が多いと思いますが、そんな事はありません。男性が日傘をさしてはいけないということはないでしょう。暑さを防ぐために堂々と日傘をさして歩きませんか。日傘男子を誕生させましょう! 中国では日傘男子は「娘(ニャン)」と言われて馬鹿にされるということですが、私は中国でも気にせずに日傘をさしています。
環境庁は、この夏の猛暑対策として男性にも日傘をさして、熱中症を防ぐ取り組みを展開しています。
環境省のチラシ |
各デパートは環境省のキャンペーンに対応した品揃えをし始めています。日傘は、2,000円程度から1万円以上のものまで各種あるようですが、まずは安い日傘で効果を体感してみて下さい。目からウロコの実感を感じられると思います。私のオススメの日傘は、晴雨兼用で、表面(外側)が銀色の紫外線遮断コーティングされたものがいいです。内側は黒い布地のものがいいと言われています。地表からの照り返しを黒い布地が吸収して防いでくれるようです。晴雨兼用なので、急な夕立などにも困らないスグレモノだと思います。
以下の写真は、私が現在使用している2本の日傘です。
軽くて小さい日傘
ワンタッチで開閉ができる日傘(やや重い)
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紫外線の健康被害には、急性症状として、日焼け、角膜炎、免疫機能低下などがあり、慢性的症状として、シワ、シミ、皮膚がん、白内障などがあるので、注意が必要です。しかし、紫外線には、ビタミンDの生成を促進してくれるというメリットあり、すべてが悪いわけではありません。皆さんもご存知だと思いますが、ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進し、骨軟化症(くる病)防止に役立っています。従って、紫外線を完全に遮断せずに適度の太陽光にあたることも必要です。
白色人種に比べて、日本人はビタミンD欠乏症になりにくいようです。アメリカのデータによると、日本人を含む有色人種は、白色人種に比べて、紫外線による皮膚がんの影響は少ないようです。しかし、アメリカ皮膚科学会では、有色人種にもUV対策をしないと皮膚がんのリスクが高まると警告しています。
(J. American
Academy of Dermatology (2014/2/4))
いずれにしても、猛暑対策のために、ところざわ倶楽部の男性にも日傘男子をオススメします。
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