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皇居・豊明殿での拝謁

                                                      
                                                   

                                    2019-06-04 
 記 当麻 実

 妻の好子(元所沢市長)が、令和元年春の叙勲で「旭日小綬章」を受けることになった。51日に即位した天皇陛下への拝謁が「豊明殿」であるという。今回の春の叙勲は全国で4,225人、そのうち「旭日小綬章」は205(うち女性は4)であった。皇居・宮殿「豊明殿」での拝謁は528日。前日の夜はトランプ米大統領を歓迎する宮中晩餐会が、この「豊明殿」でひらかれた。

 勲章等の伝達式は523日、埼玉県知事公館で行われた。帰宅した妻が持ち帰った勲記と勲章をはじめてみた。勲記(勲章とともに与えられる証書)には、「日本国天皇は当摩好子に旭日小綬章を授与する 皇居において璽をおさせる」とあり、まんなかに「大日本国璽」の大きな印がおしてある。また旭日小綬章の立派な勲章も拝見した。

 この春の叙勲は521日の閣議決定で新聞発表された。あわただしい日程だが、妻に事前の打診はあった。私は公開されている皇居東御苑を何回か訪ねたことがある。だが、皇居・宮殿ははじめてだ。私は受章者ではないが、配偶者として宮殿に入れる。配偶者といえども気になるのは服装だ。
 拝謁時の服装の規定がある。内閣府賞勲局の「しおり」をみると、勲章の種類によって、男性・女性の着用する勲章の位置が図入りで示されている。男性はモーニングコート、女性は着物、アフタヌーンドレスなどが多い。私は受章者ではないので略礼服、妻はドレスを準備した。

 拝謁当日の集合場所は千代田区の都道府県会館の会議室。この会館にある埼玉県東京事務所の職員から日程の説明をうける。会場には元首長、元議員らとその配偶者が着席していた。

やがて総務省が用意したバスで皇居にむかった。残念ながら、皇居内では写真撮影は禁止されている。アッ、と思ったのはバスに乗車するとき。県庁職員は「総務省」の腕章をつけて乗車した。すぐにバスは坂下門に着いた。
 坂下門を通ると宮内庁の建物がみえる。宮殿前の広い庭には各省庁が用意したバスがずらりと並んでいる。バスのなかでしばらく待機。それにしても人、人であふれている。

やっと宮殿・豊明殿に案内された。豊明殿は中庭に面している宮殿のなかで最も広い部屋になる。正面むかって前列が受章者、みんな勲章をつけている。その背後に配偶者が並んだ。配偶者はほとんど着物姿の女性、男性はとても少ない。まず宮内庁職員が「豊明殿」について説明した。

しばらくして、引き戸があけられ天皇陛下が入ってきた。壇上に立った天皇陛下は「国と社会のために尽くされたみなさんに感謝します。これからも活躍を」と発言された。その後、受章者、配偶者の前をぐるりとまわった。


      


拝謁後は、宮中にて記念の集合写真の撮影があった。お土産に皇居・宮殿の絵葉書と「どら焼き」をいただいた。今日は午後1時半頃、都道府県会館を出発して、午後5時に会館に到着。宮殿での天皇陛下への拝謁はわずかな時間であったが、とてもとても長い一日であった。