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       小指の爪

                        2019-08-11 記 岡本 詔一郎

   



 子供のころ、藁切りで藁を切っていて自分の手を何度も切った。今でも自分の指はその傷跡が何か所か残っている。すべてその時のことは思い出す。医者にも行かず、藁で巻き付け、血が止まるまで待った。するとそのままくっ付き治る。医者には行かない。親もなにも言わずただそれだけのこと。親父の手を見たことが有る、親父も傷だらけだった。思い出したが、たばこを解して、血だらけの傷口に塗していたような気がする。腐らない知恵かも!


右の中指

 潰れている。記憶にない!親父に効いたことがある、はっきりは答えなかったが、小さいころ潰した!?聞き取りにくかったが!親父も同じようにちびていた。農作業等をやる時にその方がとかく便利なのかも知れない。爪が無く切れて血が出る程度でそれ程便利でも不自由でなかった。


爪は何のために!

 爪の効用は何だろうか? 物を掴む時に力が入り安いような気もする。また、細かいものを正確に掴む時にも掴みやすいかも!人間の体のそれぞれのことを考えると上手く出来ているものだ。すべて完璧!不完全なものはない。陶芸展をやっていて、作った作品の横に瓜とか自然のものを置いているが余り適切ではない気がする。人間が作ったものは不完全、自然のものは完全、人工は自然には所詮勝てない。自然物は置かない方が良い。


女性の爪

 女性はマニキアで爪を染めている人が多い、若い人は特に。染めるだけでなく、見栄えを良くするために爪を切らずに伸ばしている方を見かける。化粧や服装とのバランスも考えてやっていることだろう。女性は頭から足の先まで統一したバランス感覚で着繕っているようで大変だろうと感心する。


爪の効用

 歯に物が挟まった時に、自分は爪楊枝を使わずに、爪で取ることが多い。その時に爪を抓んでいるとどうもやりにくく苦労する。小指の爪を伸ばしたら取りやすのではと思い付いた。ちょっと切らずにいたら、なかなか便利、左右両方伸ばしていたが、邪魔になったり、皹が入ったら大変な気がして、右手だけにした。


ビックリ

 結構伸びて歯に挟まったものを取る時に随分重宝。またあまり邪魔にもならずにいる。心配していたことは、割れるのではないだろうか?だった。しかし、その心配はなかった。それは人間の体の働き、利口さからだった。良く爪を見ると細く丸くなって成長していることが分かった。その為、割れない構造に!その上、先に行くほど丸く小さくなっている。


更に吃驚

 指全体が細くなって入ることに気が付いた。左右を並べて観察すると歴然!爪を伸ばすための構造に自然に変化していたことになる。それを女性は知ってか偶然か、爪をのばしマニキアをしている方の指は綺麗で細く品やかに見える。


爪切って!

 チアを何年前からやっていて20代の女性が先生で、昨日自分が小指の爪を伸ばしているのが目に留まり、「切って」最初は何を言っているのか分からなかった。「男性でも伸ばしている人がいるの」とも言っていた。


どうしたものか!

 自分は顎鬚を3年前の病気の時以来伸ばしており、髪も真っ白!女房殿から白いのが目立たないように短く切ってと命令され、丸坊主気味。何となく髪と顎鬚のバランスがとれていると自画自賛。それに小指の爪が似合いだした。



人様はいったいどう思うことやら!

当分

 顎の鬚も、小指の爪も、伸びるだけ伸ばしてみるか?

   何かまた、新たな発見が有るかも!

     楽しみ、また増えた