ところざわ倶楽部          投稿作品     エッセイ&オピニオン


東日本大震災リポート  通巻№40             

朝霞市で、楽しいひと時を・・

                           2019 12-16     記 松岡 幸雄
                                                      
                           

 127日、自家用車で我が家の近くの国道126号から、通称川越街道の254号線を南下して約60分間、東京都板橋区と埼玉県との境にある朝霞市に出掛けてきました。ここ朝霞市には、東日本大震災のために避難してこられた方が50人程生活されているとのことで、初めて訪ねました。

 参考までに申し上げますが、復興庁の資料(11月12日現在)によると、全国の避難者はまだ48,982名も居られ、内、東北3県には19,070名、関東にはそれよりも多くて20,888名です。その内、埼玉県には3,265名、東京都にはなんと4,313名の方が居られます。

    「心の復興」に、がんばっていました

 マジックの用意をして出かけた先は、NPO法人「朝霞DEお茶飲みすっぺしの会By東北人」の皆さんと朝霞市民の方々との「クリスマス会」です。立派で大きな市立図書館の視聴覚室です。到着した時にはもうすでにビンゴゲーム の最中でした。



 私がマジックを30分間演じた後は、「イケメンの和楽器奏者」で若い大川義秋氏の20分間の演奏が組まれていました。

 会場には、素敵なクリスマスツリーなどが飾られて、子供から高齢者までの皆さんが居られました。マジックで「笑顔と笑い」と「ビックリ」とそれなりの「感動」、そして何よりも「元気」を届けられたのかな、と思っています。

私の自己紹介の時に、いつも見せているものがあります。それは岩手・宮城・福島3県の4つの新聞社が共同で発行した「311の翌日の各紙朝刊1面の新聞紙」で、横に4ページつながった新聞です。これは「大震災を忘れないでね」と訴えるために見せていて、この会場でもとても注目されました。

 避難されている方々に、今現在の生活の様子や気持ちなどを聞きたかったのですが、そうした会話ができる場でもなく雰囲気もありませんでした。 

【追伸】NPOの代表の福地光春さん(57)は、あの日の311の大津波で、宮城県東松島市の実家が全損し、転々とした後、避難先に指定された公務員宿舎に他の避難者の方々と暮らし、毎月「避難者の集い」を開いて来ました。昨年3月の「家賃補助打ち切り」と前後して公務員宿舎から退去を命じられ、今は朝霞市内のアパートで生活をされています。この会の企画運営は、最近知り合ったご近所さん、2011年以来の支援仲間、宮城・福島からの避難者、山形・秋田など東北出身者等」とのことでした。(カメラマンの斎藤さんのHPから)
 


♫ ふるさとは 今もかわらず  

                 歌手・作詞・作曲  新沼謙治

さわやかな 朝もやの中を   静かに 流れる川

透き通る 風は身体をすりぬけ   薫る 草の青さよ

           緑豊かなふるさと 花も鳥も歌うよ

           君も 僕も あなたも ここで生まれた

           ああ ふるさとは 今もかわらず

この町で あなたに出逢えて   本当に よかった

ありがとう ふるさとの青空よ   友よ 君に逢いたい

           緑豊かなふるさと 花も鳥も歌うよ

           君も 僕も あなたも ここで育った

           ああ ふるさとは 今もかわらず

みんなで声を かけあって  力合わせて 生きてきた

遠い山並み その姿   いつも静かに 見つめてる

           緑豊かなふるさと 花も鳥も歌うよ

           君も 僕も あなたも ここで育った

           ああ ふるさとは 今もかわらず

ふるさと 未来へ 続け・・・