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多摩湖から花と緑の里山へ


2020-5-10  投稿者 仲山 富夫



 

 一週間ぶりの外出、早朝にでかけた。
大多羅法師(だいだらぼっち)に会いに行こうと思った。

 多摩湖北交差点のすぐ近くの小高い丘に、鎮座していた。

「大多羅法師は関東を中心として、東日本一円に伝えられている伝説上の大巨人のことです。

 湧き水出現にまつわる水神信仰と深い関連があります。藤ツルでこしらえた籠で土を運んでいる時、ツルが切れて落ちて出来たのが富士山で、足を滑らせた時、はね上げた土が伊豆七島になったとかスケールの大きな話が多くあります。

 大多羅法師はこの場所で、都民の水がめである多摩湖の水を涸らさないように見守っているのです(案内板より抜粋)」

 しばし大きな顔を拝みながら、曲がり道を降りると慶性門のかやぶき屋根が見えてきた。かやぶきの屋根の一部が台風のおりに飛ばされたか、へこんでいる。

 「多摩湖が造られたとき、そこにあった7つの集落から、161の家々と三つの寺院、三つの神社が移転を余儀なくされました。その寺院のひとつ、慶性院は芋窪に移転しましたが、山門(慶性門)だけが多摩湖のほとりに保存されています(ふるさとふれあい振興事業、案内板より抜粋)」


 

    
大多羅法師                   慶性門
   
 

多摩湖北交差点から多摩湖橋を歩き、取水塔へ。多摩湖は1927年に東大和市の狭山丘陵の渓谷に造られた人造湖です。(狭山湖は1934年に完成)

 私は、この多摩湖取水塔の姿形が好きだ。





 多摩湖取水塔


 

 多摩湖から三ケ島へ向かった。 里山の砂利道を走りながら、面白い風景に出会いしばらくの間遠くの所沢市街を眺めた。

 出会う車もなく、ただひとりマラソン男性が緑茂るでこぼこ道をゆっくりと降りてきた。

金仙寺~比良の丘へ。れんげ畑を眺めた。



    
里山(堀之内)                 花菖蒲 


    
ストロべリー-キャンドル              れんげ畑   


 

 花々が順々に咲き続け、筍が大きく突き上げ始めていた。

 うるさいぐらいに鳥のさえずりが飛び交っていた。

    
                   

 

今日は皐月10日、里山は緑色が輪郭を大きくしながら萌えていた。青臭いにおいがする。

マスクを外して深呼吸、「こんな時間は必要だよなあ…」「今日は一人か…」




           
「多摩湖から花と緑の里山へ」  仲山 富夫