最近のトップ・ニュース → 「五輪」は大丈夫か?
昨年の暮れころから、「新型コロナウイルスによる感染」に関する報道がとても大きな事件になりつつあります。世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、根拠のない情報が拡散する「インフォデミック」が起きているとして注意喚起しています。
2月11日、WHOのテドロス事務局長は、新型コロナウイルスによる肺炎を「COVID-19」」(コビッド19)と名付けたと発表しました。(「コロナウイルス病」の英語表記を略した「COVID」と、感染が報告された2019年を組み合わせて命名された)14日現在、感染した肺炎の患者数が急増して、なんと約6万人を超えたとの報道がありました。
特に「経済界」に関する支障が、多方面にわたって拡大してきており、物資の移送が渋滞し物価が上がり始め、働く人の移動ができず、会社や工場の稼働ができない・・・。外国からの観光客・スポーツ大会による交流など、今後、広範囲な人の移動による影響がどのように出てくるのか、今のところ予測ができない状況にあります。現に観光関連業では致命的です。潜伏期間が長いウイルスの影響がさらに長引くのか、いつ頃から終息していくのか・・・。
五輪パラ組織委が「対策本部」を設置
2月6日、東京五輪・パラリンピック組織委員会は、武藤敏郎事務総長を本部長とする「新型コロナウイルス感染症対策本部」を4日に設置したことを明らかにしました。日本の政府・東京都・IOC
・IPCと連携を図り、「情報収集」に努めるとのことです。
アテネから日本へ「聖火を空輸」
古代オリンピアで採火された聖火を、ANA・JALの協力のもとアテネから日本へと運ぶ「東京2020オリンピック聖火特別輸送機」のデザインは、聖火リレーコンセプト「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう。」を反映し、
機体前部のピクトグラムから垂直尾翼に記されたエンブレムへと繋がり、機体全体で「希望の道」は地上だけでなく航空路にも一人一人の聖火ランナー同様、聖なる火をつなげていきます。特別輸送機の名前は“TOKYO 2020号”=
“TOKYO 2020 GO!”という二つの意味を持たせて「使命感」と「期待」が込められています。
日本国内の聖火リレーは
3月26日、福島県楢葉町・広野町にある東日本大震災の災害復興拠点となった「Jヴィレッジ」を出発して、「復興の灯」として一筆書きに全国すべての都道府県を縦断します。
埼玉県内の聖火リレーは
7月7日から3日間、40市町に設けた計74.7キロを260区間に分けて走ります。この内、スポンサーや大会組織委員会が走者を選ぶ区間を除く66区間(1人で走る65区間と10人のグループで走る1区間)について、応募した1万4,113人から65人がなんと217倍の倍率で選ばれました(※これは「埼玉県の窓口で選出」された倍率であって、私はスポンサー4社のうちの「NTTの窓口から選出」されましたので、この倍率とは無関係であることが最近理解できました)。
1日あたりの聖火ランナー数は、おおむね80名から90名を目安に調整中です。聖火ランナー1名あたりの走行距離は約200ⅿ、走行時間は約2分間で、聖火ランナーは、原則1人で走行します。
なお、選定の際は、埼玉県にゆかりがあり、走者の年齢や居住地などに、多様性を持たせることを重視し、さらに未来を担う若者に機会を多くしようと考えたということです。
所沢市内での聖火リレーは
所沢市では美原町の市民体育館を出発して、県立所沢航空公園の航空発祥記念館前の芝生広場までで、その日の最後の地点ですので、芝生広場で「セレブレーション・selebration」という「到着式」が実施される予定です。
(詳しいことは未発表ですので後日・詳報) (つづく)
川柳「聖火リレー 平和へ向けて つっぱしれ」 松岡ユキオ
(2月13日 「毎日新聞」掲載)
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