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東京2020オリンピック                

聖火リレーのランナーに・・・⑥

                         2020 03-28     記 松岡 ユキオ
                                                      
                           
 

●新型コロナウイルス感染拡大のニュースで「恐怖」の中でした●

聖火・すべて女性だけでスタート!

 312日、古代五輪の舞台・ギリシャ西部のオリンピア遺跡で採火式が、巫女役の女優20数人で執り行われ、太陽光から採火されました。

 聖火の第一走者はギリシャ史上初の女性で、2016年リオ五輪射撃の金メダリストのコラカキ選手で、「近代オリンピックの父」と呼ばれるクーベルタン男爵の像に跪いて黙礼をしました。とても印象的でした。続いての日本人最初の走者も女性で、ここギリシャではとても有名で、2004年アテネ五輪女子マラソンの金メダリストの野口みずきさんでした。
 
 この後、ギリシャ国内の聖火リレーがスタートしましたが、南部スパルタまでリレーして「中止」となり、19日の日本への「引継式」は無観客で行いました。

特別機「東京2020号」で、日本へ空輸

20日、宮城県の自衛隊松島基地では「ブルーインパルス」の4機が、強風の中、5色の青黄黒緑赤の五輪カラースモークで聖火の到着を迎えました。


   急転直下・・・史上初の「延期」決まる ‼

「優先的にランナーとして参加できる」

325日、東京2020「聖火ランナーデスク」から私宛にメールがありました。「IOCは、東京2020大会の延期を決定しました。これを踏まえ、東京2020オリンピック聖火リレーも延期いたします。・・・厳正なる選考で選ばれ、東京2020オリンピック聖火ランナーとしての走行を心待ちにされていた皆さまには、直前のご案内となってしまい、誠に申し訳ございません。延期後の東京2020オリンピック聖火リレーの日程が決まりましたら、すでに聖火ランナーとして選ばれている皆さまは、優先的に聖火ランナーとして参加していただくことが可能です・・・」と。まずは一安心しました。

「復興五輪」が「復興に役立つか?」 

310日、ストレートな設問で、福島県の被災者505人を対象にした、NHKのアンケートの結果を同TVで放送されました。

・「役立つと思う」と「どちらかと言えば役立つと思う」      33
・「どちらかと言えば役立つとは思わない」「役立つとは思わない」 61% 

※「役立つとは思わない」が60%と多い。被災者が置かれている生活の現状や「辛い思いは消えない」等・・・と。フクシマの復興の「今」の反映ですね。

聖火の移動方法にも、各地の特徴が・・・

 326日から121日間かけて47都道府県を巡る予定でした。例えば、岐阜市の「金華山ロープウエー」、沖縄・那覇市の「ゆいレール」、愛知・半田市の「ちんとろ舟」や宮城・石巻市の「孫兵衞船」など伝統的なもの、北海道は「ばんえい競馬」、大分の古式泳法などでしたが、どうなるのでしょうか?

    またまた多くの課題が山積・・・

 近々に、2021年の夏までの大会期日が決まることによって、これまでの計画の「再検討作業」が始まりますが、その作業量は膨大なものになるでしょう。大会用施設の再確保から始まり、最大の懸案は「追加費用の分担」で、その協議内容が大きな話題になりそうです。        (つづく)
 

追伸・福島県からの被災者とのお別れ会が、331日、都内であります。新型コロナの感染拡大防止で「自粛要請」が出ている中、出欠を悩んでいます。