ところざわ倶楽部          投稿作品     エッセイ&オピニオン


東京2020オリンピック                

聖火リレーのランナーに・・・⑦

                         2020 4-3     記 松岡 ユキオ
                                                      
                           
 

    バッハ会長、印象に残るスピーチ

 325日、「延期」を決めた直後のIOCバッハ会長のNHKとの単独会見でのスピーチ。「新型コロナウイルスの感染が劇的に拡大した結果、決断に至った。全世界の人が、人類は真っ暗なトンネルの中にいると感じている。我々は、オリンピックの聖火を、この暗いトンネルの出口を照らす灯火(ともしび)にしたい」と。(心を込めた真剣な表情で、しかもノー原稿。)


    「ポジティブ・シンキング」

 「延期」の決定後「ランナーの資格が継続できた」ことに関して、知り合いから「良かったね。でも、1年以上も待たされるのって、モチベーション、冷めない?」と聞かれます。即「いいえ、『本番で走れる』という期待感を持ち続けることを『楽しみたい』と始めから思っていたので、ぜーんぜん。これから15か月は、すぐ来ますよ。」と答えています。

 ただ、ジョギングも日課に入れ続けなければなりませんが、少しは「辛く苦しい」と思うけれども「楽しみたい気持ち」が優位にあります。


       聖火ランナーのユニフォームは?

 デザインは「斜めがけのデザイン」で、実は「あるもの」がモチーフです。それは「襷(たすき)」です。日本では駅伝リレーなどでお馴染みで、襷は神事に起源をもっており「日本らしさ」と同時に聖火リレーに対する敬意と大会成功への祈念が込められています。(東京2020組織委員会HPから)

 (※2021年に大会が延期されましたが、「東京2020」という名称は変更しないとのことですので、たぶんデザインはこのままだと思います。)


      「聖火ランナーのユニフォームの着用規定 ②」

 「ユニフォームは全体のデザインが隠れたり、形を崩すような着用は出来ません」以下の4点は出来ません。①アウターを上から羽織る。②シャツの袖の腕まくり・肩まくり。③ズボンの裾まくり。④例示のインナー着用(禁止例は柄物・ロゴ入り。半袖・半ズボンの下にロングインナー。ハイネックや襟元から見えるもの)◎なお、インナーに「防寒対策」として、ユニフォームから見えないトレーナーやベストの着用は良い。インナーは①白・ベージュ等の淡色。デザインは無地。②襟元から見えない。首元が広く空いたインナーを着用のこと。
 (◎なかなか細かな規定ですが、上・下がスッキリとしたランナーが目に浮かびます。なお、ユニフォームは、記念に持ち帰りできます。)       (つづく)




(追 伸) 私は、1998年の冬季長野オリンピックの埼玉1区で、元プロ野球選手の江川卓氏の補佐役の「聖火ランナー」として大宮ソニックシティから走り出した経験があります。道路の脇には雪が残っており、路面がところどころ凍っていて転倒の危険がありました。前夜は「聖火ランナー激励会」が与野駅前のホテルで催され、選手代表として「謝辞」を緊張の中で述べたことが、今でも鮮明に思い出すことができます。また、2004年の第59回国民体育大会秋季大会・彩の国まごころ国体で「炬火ランナー」として、所沢市の最終区の第10区、市立伸栄小学校から県立所沢北高等学校前を通るコースで、ゴールの所沢市民体育館前の広場で、隊長として当時の斎藤博市長に国民体育大会の大会旗・ゼッケンなどを一つにまとめて引き渡しました。

 川柳「道迷う コロナに出会い 聖火どこ」 松岡ユキオ