ところざわ倶楽部          投稿作品       エッセイ&オピニオン


   
     
「馬鹿丸出し(その3)」   
                     
                             2021-2-10 記 岡本 詔一郎
                                       

   

嘘のようなホントの話

 子供の頃から、親父と田んぼに行っていたころ「この田んぼの上に、大きな道が出来る。近くに高速道路が出来るのでそこに繋がる道が出来る。」と言っていた。それが実現する時期に、田んぼの下に住居跡が有ると分かり、発掘していた。捨てた土の山から陶器の破片を見付け、何時頃のものか知りたくて、埋蔵文化財調査事務所に持参した。ところが、その破片を返してくれない。「埋蔵文化財は個人の所有を禁じている」とのこと。寄進者として書類には書き留めて置くとのこと。がっかり!職員の話「これからは持って来ないで欲しい!」隠し持てとのこと!今でも似たようなことが、「良いですか?と聞かれれば、駄目ですと言わざるを得ない」要は黙ってやれば見逃すと言うこと。それ以来、聞いてはいけないことは、聞かないで、自分の良くやる手である。


草花を豪華に!

 自然体、自分は自然が好きである。有るがまま!陶芸を始めたばかりのころ、小品盆栽用の鉢ばかり作っていた。小さな花を小さな鉢に植えて喜んでいた。展示会があり、何とか人の注目を惹きたい。思い付いたのが数で勝負!しかも、道端に咲いている草花で!普通の道路に咲いている草花を一株一株大事に持ち帰り、小さな鉢に植えた。小さな鉢で育てたかのように、苔をあしらって霧吹し、自然に見えるようにした。20個ぐらい揃えたら壮観!職場の新聞にも写真付きで紹介され、挑戦した甲斐があった。


自然焼き

備前の焼き物は釉薬を掛けずに、赤松等でただ焼いて自然な色を出している。日本人特に男性に喜ばれている。自分も大好き!焼き方は焼き締めと言われている。焼き締めをやっていて、ひょんなとこから、草木を傍に置いて見た。ビックリ!緑が作品に焼き付いていた。それから夢中になって、草木を一緒に焼いていろんな色や形を楽しんだ。傑作は枝に咲いた花をそのまま大皿に、いろんな種類の花を焼き付けた。1割5分ぐらい縮むがそれとわかる程度になり、自然焼きと命名して喜んだ。


炭から金が発色

 昔の建て替え前の新とこ公民館の「陶楽会」という陶芸の会に入会していたころ、焼き締めに夢中になって、自称「自然焼」を焼いていた。この会は、七輪窯で焼いていた。4個班有ったので、それぞれみんな七輪窯で思い思いに焼いていた。ところが自分の番の時に、草や木それに炭も一緒に還元風に焼いたら、びっくり仰天金色が小さなぐい飲みに筋状に焼き付いていた。天にも昇る気持ちで、再度挑戦。二度目は大体失敗することわざ通り、金は発色しなかった。原因を考え、次は工夫をしてやっと何とか出だした。そこで、この焼き方に名前を付けた。金を記念し、名前の詔と岐阜で勤務し、陶芸の会に入会していたので、「美濃詔金」と命名。