思い出す
引っ越して来て散歩していたら、大きな木が竹藪の中に聳え立っていた。フェンスから覗いて見たら、幹が太く木肌が剥がれた様になっていて見惚れてしまった。すぐ写真に収めた。その頃もボールペンで消さないスケッチをしていたので、5分ぐらいで写真を見ながら書き留めた。鱗のような木肌が凄い!
根っこ部分をスケッチ
家の二階からのスケッチ
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時々
近寄って覗いていたが、突然、切られていた。がっかり!この木は所沢市の保存樹に指定され、表示が付けられていた。それを思い出し、市役所に行った序に、保存樹を指定した担当部署に行って、切られたことを知っているか聞いてみた。残念ながら知っていなかった。無届けで切られたらしい。市の所有ではないので、それもやむを得ないと思う。
今度は
その頃、自治会の役員をやっていた。その木は区長の屋敷だったことが分かり、定例会で何時も会っているので、切らないでほしかったと話した。「岡本さんだけだ!そんなこと言ったのは!」とのこと。誰からも感心を持たれずに一人静かに欅の木は立っていたのかもしれない。きっと、周りの家から落ち葉が散って来て大変だから切って欲しいと苦情が来ていたに違いがない。「もう一本あるからそれは残す。」と言ってくれ、ホッとした。
その木が
今年、見るも無残に刈り込まれてしまった、しかし、今こんもり枝を出し、茂って来た。すぐ近くの屋敷の木も4~5年前同じようにばっさりやられていたが、今は元通りに大きく枝を茂らせている。二本の木が我が家の庭から見え。毎日見させて頂き感謝している。あと数年すると二本の木が堂々と聳え立ってくれることだろう。
これからは
今以上に住人がいろいろと言うような時代になると思うので、生き延びるだろうか、心配をしている。切られてしまった木は幸い自分のスケッチブックに今も見ることが出来る。この二本の木も写真に撮り、スケッチにブックに収めたいものである。
県木 欅 航空公園の欅
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蛇足
グランドゴルフに行く途中に立派な欅の密林のような屋敷が有り、ここは切らずに保存してくれており感謝していた。北野総合運動場に行く時、必ず通り、気持ちが安らぐ思いをしていた。ところがある時、下草がかられ、綺麗になっていたのを見て嫌な予感がした。結果は2年ほどして一本も残らず切られてしまい、今は10軒ほどの立派な家が建っている。
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