ところざわ倶楽部          投稿作品       エッセイ&オピニオン


   
    
  「側道坂散歩   
                     
                          2021-10-1 記 岡本 詔一郎
                                       

   

散歩

あなた少しは歩いたら!と女房から言われ、言われて歩くのもしゃくだけど、歩くことにした。同じところを歩くのは性格的に好きでないので、家の周りの歩いていないとこを歩くことにした。それも面白く無くなり、変化を付けたくて坂が有るとこを歩くことに!目標は4か所ぐらい坂が有る道にした。


 こんどは

花が好きなので、歩くたびに花壇を観察しながら歩き出した。たまには写真を撮たり、しかし、不審に思われるといけないのでそれも止めた。しかし、みなさんそれぞれ庭は特色があり、楽しかった。コースが出来て、庭の特色が有る道はその庭の名前を付け、何通りか決めて毎回違えて歩いた。


 歩く時間

毎回、健康のことを考えると一万歩となると1時間ぐらい歩くことになる。そうすると、何か無駄な時間を過ごしている様で、嫌になって来た。ふと気が付いた。家の横の道は坂が有り、坂を往復すると体に良いかもと思い出し、150メートルほどの坂なので、この道を往復しよう。普通の日は5往復、運動をする日は3往復このくらいがちょうど良いと考え続けることに決めた。雨の日も風の日も!傘を差したりして、傍から見ると馬鹿丸出し!?


 ただ歩くのも

芸がないと考え、登りは勢い良く、早く歩き、体に付加を掛けることに気が付いた。この歩き方だと15分ぐらいの時間でも相当な運動量になり、ずっと続けている。しかしそれでも何か物足りない!今度は肩を上げたり、手を大きく振ったり、健康に良さそうな 運動をしながら歩くことにした。


 それでも何か

物足りない、今度は頭の体操を入れて歩こうか!ちょうど早稲田大学の授業のボランチアでお口の体操をモルモットになって、何人かでやったことが有る、それを取り入れようと決めた。「むすんで開いて」の曲に合わせて替え歌で口を開けたり舌を回したり・・・結構楽しい。


 今は

最近、年の所為か?首が余り回らなくなり、後ろに振り向けなくなったことに気付いていたので、何とかならないか考えた。そこで、歩きながら横を向き、遠くが見えそうなとこで、真横に首を曲げ歩きながら歩くことにした。すると、日ごろ目にしなかったものが見えだした。それを続けていたら、以前よりも首が回り出し、気にならなくなった。


 工夫次第で

今は、一軒、花好きなおばあさんがいろいろ工夫していろんな花を咲かせ、自分の好みにも合い、毎日歩いていても実に楽しい。最近は会話も交わすようになった。自分の畑でも三分の一は花壇にして、西所沢中央病院のリハビリで歩かれる人に喜んで貰っている。そんなことも有り、種からのルピナスやスイートピーの自慢をしたら、見に来られたみたい。ただ歩くだけでなく、頭の体操にまで、朝の側道坂散歩がなっている。