2022年12月半ばから南米のペルー全土で政府へのデモが過激化し、緊急事態宣言が出されています。デモのきっかけは、カスティージョ前大統領が逮捕されたことに反発するデモで、政府は14日に全土で30日間の国家非常事態を宣言しました。
デモ隊は地方の空港や幹線道路の一部を占拠し始め、ペルー国内では移動に混乱が生じているようです。
汚職疑惑の追及を受けたペドロ・カスティージョ大統領が国会の決議により罷免され、副大統領だったディナ・ボルアルテ氏が新大統領に就任しました。カスティージョ前大統領が拘束されたことに反発する抗議デモが全土に広がり、治安部隊との衝突でこれまでに10人以上が死亡しているという情報が入っています。このデモにより、多くの観光客がマチュピチュやクスコ周辺で足止めされ、日本人観光客も20人ほど含まれているようです。
個人的な話ですが、私は、1974年(28歳)に南米に渡航し、ペルーのリマを拠点に中南米13カ国を廻りながら、ヒッピーのような放浪生活を楽しんでいました。特にペルーでは滞在期間が長く、クスコやマチュピチュなどに出かけていたので、思い入れが強いので、今回の事態の沈静化を望むところです。
少なくとも、私がいた頃やその後のペルーでは、フジモリ大統領やフジモリ氏の娘によるトラブルがありましたが、今回のような大きな事件は起きていませんでした。過去に南米では、チリやアルゼンチンなどで金融不安などがありましたが、ペルーは比較的安定していました。ペルーの国民はインディオとスペイン系の白人との混血が多く、非常に温厚な人が多かったように記憶していますので、今回のデモはたいへん意外なことだと思っています。
世界遺産のマチュピチュは、人気の観光地でインカ時代の中心都市クスコから鉄道でしか行けない天空の遺跡で、現在はクスコから豪華列車「ハイラム・ビンガム」という観光列車が走っています。しかし、私がいた頃のマチュピチュへの列車は、きれいとはいえない蒸気機関車でした。
マチュピチュの遺跡にて若い?私 クスコからの鉄道
遺跡でくつろぐリャマ 遺跡でくつろぐアルパカ
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ペルーは、120年以上前に初めて日本からの移民が送られたという歴史があり、ブラジルよりも古いとのことでした。当初私は、父親の友人で沖縄出身の方の親類を頼って、リマにたどり着き、しばらく居候をしていました。その沖縄出身の一世の方から当時の苦しい生活だったことを聞いて感動しました。
〔追記〕
私にとっての第4の故郷とは
第1の故郷:東京&所沢
第2の故郷:中国天津市(4年間の駐在赴任地)
第3の故郷:三重県四日市市(約4年間の単身赴任地)
第4の故郷:南米ペルー(リマを拠点に南米各地を放浪)
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