今日は「第二回所沢の民話由来地巡り」でした。
「民話の会」会員6名が防寒服を着て所沢駅東口に集合し10時に出発した。
晩秋晴れの雲一つないグラディーションブルーの空、ちょっと冷たい朝の風であったが日向に出ると心地よいあ
たたかさがあった。坂道を上りながら駅へ急ぐ人たちと狭い歩道を譲り合いながら、私たちはゆっくりと下り北秋
津交差点へ、さらに坂を下ると日月神社が見えた。
本日の由来地巡りの会員 日月神社
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この神社は日月(じつげつ)と呼ぶ。古木の桜の葉が落ちて空がますます広く見えた。
境内の階段を登ると「とんぼの宿り木」があった。欅の木も榎も枯れている。
トンボの宿り木 トンボの宿り木と力石
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会員の皆さんとの散策は楽しい。
山茶花の赤い花びらが落ちて道端に列をなしているのを見て「赤いじゅうたんだ!」「この柿は渋柿だね」
「普段来ないものね。こんなところへは? ふむふむ」こんなつぶやきが楽しい。みんな物思いに耽っているから
相槌を打つ人もいない。
祠が道を挟んで左右に在る。手を合わせる。なんともゆったりとした時間である。
祠と茶畑 道祖神
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先へ進むと茶畑が広がっていた。白い小さな花が朝日に輝いている。
「霜が降りる頃になると、柱の上の大きな扇風機を回すんだよ」と、会員の言葉が聞こえてきた。
茶畑 茶の花
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坂道を上がると所沢街道へ出た。左に折れて坂を下る。ほどなく柳瀬川橋がある。これより先は、東村山市であ
る。橋下を細く柳瀬川が蛇行して流れ行く。橋の右手の小高い丘の先が所沢の民話「河童の詫び証文・河童のお伊
勢参り」の由来寺の持明院である。川には鴨が泳いでいる。
所沢方面へ戻る街道の左手に大きな「ふれあいパーク」と名の付く墓地がある。いろんな花が咲いている。
薔薇、菊、パンジー、セージ、ナナカマド、千両・万両などなど。
会員の方の義弟がこの墓地に眠っているとお話された。
「ちょっとお時間をください」とお参りに行かれた。
持明院は真言宗豊山派のお寺とのこと。新しく建立された観音像があった。
持明院 観音像
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持明院境内の南側の崖下が、民話「河童の詫び証文・河童のお伊勢参り」の河童が住む曼荼羅淵である。竹につ
かまりながらのぞき込むと、それらしい川の流れが見えた。
曼荼羅淵 薔薇
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突然会員が「お坊様!お坊様!河童が出た!河童が出た!」と叫んだ。
びっくらぽんと振り返った。彼のしぐさを見て、みんな笑い出した。
彼曰く「今度語るときに、この風景が参考になりますね」と真面目な顔であった。
一服して、元町の神明社へと足を運んだ。
平均年齢75歳「民話の会」会員、今日も元気です。
所沢の民話 「河童の詫び証文」、「とんぼの宿り木」
(旧所沢市史より) クリックしてご覧下さい
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