ところざわ倶楽部           活動報告             民話の会


所沢市立南小学校で「ふるさとを知る」授業

2019 1 31   記 仲山 富夫

 

 131日(木曜日)所沢市立南小学校で「ふるさとを知る」授業(2時間)を担当しました。
 正門へ930分に集合でした。

皆な寒そうに背中丸めて着ぶくれて手提げ袋を持って下向いて「おは…」と口ごもって、よく聞えません。私たち民話の会会員の毎年の冬の格好です。平均年齢75歳今年も頑張っています!

もうすぐ古稀を迎える私は、マフラーして手袋して、PC入りのリュックを背負って、右手にはプロジェクター入りの大袋を持ち、左手には小型スピーカーと作務衣とハチマキと語りの資料を入れた袋を下げています。メガネがずり落ちても上げられずに西所沢駅から線路沿いにとぼとぼと狭い道を歩いて南小学校へ向かっていると後ろからクラクションを鳴らされて端っこに飛びのいた。「こんな姿は家出の格好だよ」とニヤリとしながらも、心はウキウキである。可愛い小学生とやさしい女先生が待っててくれるから?

今期の小学校三年生「ふるさとを知る」授業のテーマは『所沢は水の不便な土地柄でした』と決めました。出し物は所沢の民話『弘法の三ツ井戸』(弘法様が水の出る場所を教えてくれました)、次いで『カヤ湯』(旧島田家の前の道路沿いに井戸があります。そこの案内板に「三富新田と水」と記された話があります。その中に、この地域のお百姓の水にまつわる「カヤ湯」という小話が載っています。私達はこの話をもとに昔話として膨らませて語っています。絵はところざわ倶楽部会員の田中建夫さんに描いていただきました。とても楽しい絵です)、最後は「絵で見るむかしの所沢の風景」を説明しました(水にまつわる話を4コマ入れました)。

小学三年生との楽しい交流は民話の会のよろこびです。

1)オリジナルソング『民話はみんなの宝物』で出迎えました。

140名の子供たちの顔顔、大きい子小さい子、私達もこんな時期があったんだと思いました。中村 靖校長先生と6名の教諭(今年は先生方の参加が多いようです)がやさしい顔で見守っていました。

2)いつものように、とちりながらのお話会はご愛敬です
(校長先生から期待していますとのお声に気負ったかな?)。

3)お別れの時間となり、クラス代表の子供たちから感想をいただきました。

  ・「ハエ取り紙」のお話は初めて知りました。今もあったらいいなと思います。

  ・「カヤ湯」のお百姓さんは優しい人だなと思いました。

  ・昔の所沢はとても水で苦労したことを知りました。今は水に困ることはなく理想的な環境だと思います。

  ・所沢の女の人は水を運んだり、大変な苦労をしていたことを知りました。

 主任先生より「ふるさとの昔を知り、所沢をもっと好きになってくださいね」とのまとめの言葉が有りました。

 私達が使用している絵と写真を紹介します。


   
       ハエ取り道具              「カヤ湯」の一コマ(画 田中建夫)
 

   
 水汲みの図                 南小学校三年生のみんな


   
オープニングソング『民話はみんなの宝物』で踊りを披露

   
ハイタッチでのお別れ「またねー、風邪ひかないでね」