ところざわ倶楽部           活動報告             民話の会

民話の会・第4作目『たにしのやせ我慢』完成!
2020 11 2   記 薄井 文子

 


 「民話の会」は2月の定例会を最後にコロナ感染予防のため、他のサークル同様に、6月まで休会となりました。感染が心配なあまり、散歩もままならず、日常の買い物をスーパーの空いてる時間を選んで短時間で済ますだけの生活が始まりました。感染者数の上昇に危機感を覚え、一喜一憂する毎日でした。

 そんな中、『小江戸の民話』(著者:市川栄一、さきたま出版会)の中の「所沢の民話編」にちょっととんまで愉快な「タヌキとたにし」のお話に心惹かれました。お人好しのたぬきと知恵の働くタニシがお伊勢参りした時の出来事です。このお話はB62ページにまとめられており、児童館や福祉施設でご披露するには少々短すぎると思いました。そこであらすじを逸脱することなく、セリフや情景を脚色して1つの昔ばなしに仕上げることにしました。

 家に閉じ籠る毎日でも、新作を作るという前向きな目標があって気持ちが大分救われました。

619日、コロナ休会後の定例会で初めて、サークルのメンバーに語り文を聞いてもらいました。その後、メンバーからのアドバイスや仲山富夫さんと何度もセリフや状況表現の修正をして語り文をほぼ完成し、絵を描いてくださる倶楽部会員の田中建夫さんにお渡ししました。

 田中さんは以前にも『河童の詫び証文』や『とんぼの宿り木』でも絵を描いていただいてます。今回の『たにしのやせ我慢』も予想通りのユーモラスで表情豊かな「たにしとタヌキ」を画面いっぱいに描いてくださいました。一目見たら、その可愛らしさに思わず笑みがこぼれます!

 取り掛かってから半年余り、ところざわ倶楽部広報部長の玉上佳彦さんが、パワーポイントのかけっこの画面に運動会でお馴染みの曲『ギャロップ』を取りこんでくださったり、お話の終わりには『サークルソング・民話はみんなの宝物』をフェードアウト手法で取り込んで、生き生きとした紙芝居に仕上がりました!

 絵を描いてくださった田中さん、語りをシェイプアップしてくれた仲山さんとサークルメンバーに、助けられて、楽しい第4番目の新作が完成いたしました。