第2回目の民話の由来地めぐりは、国の重要文化財である黄林閣と昭和の初めに建築された斜月亭(数寄屋造り)や久木庵(茶室)を有する柳瀬山荘(管理:東京国立博物館)を訪ね、さらに、所沢柳瀬地区に昔から語り継がれてきた伝説や民話である『東光寺の金毘羅さん』
『塚ノ越地蔵』や『滝の城の竜』の由来地を訪ねて古に思いを馳せることとしました。
11月11日(木)予報に違わず秋晴れの暖かい日、上着を脱ぎながら3.5キロの2時間半(7,000歩)の散策を楽しみました。今回は27名のところざわ倶楽部会員の参加をいただきました。
時系列に写真でご紹介します。
散策の初めは柳瀬山荘です。山荘管理人の針生清美氏より説明を受けて建築物の見学をしました。同時に当山荘では、日本大学芸術学部関係者主催の『柳瀬山荘と彫刻』展(2021年10月21日~11月28日)のイベントが開催されており、庭や家屋内に飾られたオブジェを見学しました。
又、黄林閣では、月一度の行事の「竈焚き」が行われていました。煙が高い茅葺の屋根に昇り、茅につく虫の駆除をする効果があるとのことでした。
久しぶりの煙たさに目を押さえながらの体験でした。
柳瀬荘の案内パンフレット ← クリックしてご確認下さい
黄林閣管理人針生清美氏による説明
黄林閣管理人針生清美氏 茶室 久木庵
斜月亭
空鈎 竈焚き
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さて、これからは柳瀬地区の民話の由来地めぐりです。
天神社(坂ノ下字若水)へ参拝しました。
天神社 |
東光寺へ向かう道すがら、皇帝ダリヤや鶏頭、ダルマ菊が見事に咲いていました。
東光寺金毘羅さんには、四枚の浮彫刻がありました。外から観賞できるのは三面ですが、物語にまつわる彫刻は見事で、孝行することや偽りのない生き方の大事を説いていました。
東光寺金毘羅さんを後にして、東光寺の東屋で一服、こちらで、民話の会の会員による『東光寺の金毘羅さん』の民話の一部を朗読披露しました。
(さすが、民話の会の会員の機転で朗読、散策を盛り上げてくれました)。
塚の越地蔵では、こんな話も紹介されました。
民話の会では、史実に基づき、民話『塚ノ越地蔵』を創作しました。
会員の新井智子さんが、二年ほど前に、お地蔵様に真っ赤な毛糸で「よだれ掛け(正式な名称は分かりませんが)」を編み、掛けてあげました(ありがとう)。ほのぼのとした話に皆さんから拍手をいただきました。
塚ノ越地蔵 |
最終目的地の滝の城跡に向かいました。東川(東方向へ流れて柳瀬川と合流)に架かる橋を渡り20分程のなだらかな上り道でした。
滝の城は15世紀後半に築城されたそうです。空堀や血のでる松の跡や三の丸の大井戸跡などが往時を偲ばせる山城です。八王子城の出城(砦)と言われていました。
民話の会の会員の寺脇まゆみさんは、1964年の東京オリンピックの時に、滝の城跡に向かう道路を聖火ランナーの一人として走ったそうです(中学生でした)。
滝の城址へ向かう 本丸跡の碑
三の丸看板 城山神社
民話の由来地めぐり 参加者集合写真
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予定通りに滝の城跡へ到着して散策を終えました。
佐藤重松会長より、14期最後の共催事業であったことを含め終礼の言葉がありました。
参加された方からは「第3回の民話の由来地めぐり」を計画してくださいとの、言葉をいただきました。
皆さん、お疲れさまでした。
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