■ 日 時 2016年2月9日(火)
2月9日 我々ところざわ倶楽部「民話の会」は所沢市南小学校で、2時間目、3時間目、と70人ずつ合計約140人の3
年生の児童と数名の教職員を迎え視聴覚室において、民話を語る会を行った。スケジュールは民話2つ 1、弘法の三ツ井
戸、2、河童の詫び証文、の2話。3、最後に昔の所沢について絵により(投影)を見せながら説明 15分、という形を
とった。民話は私たちが住んでいる郷土所沢に昔から言い伝えられてきたものです。それを私たちが子供のころから聞いた
所沢地方の方言で話すというものでした。
授業時間45分でこなすのは一杯一杯だったが、児童は実に熱心に聞いて見てくれたので、公演後いくつかの真摯なコメ
トも子供たちから聞くことが出来た。子供たちは、物語の中に登場する御坊様等のキャラクターに興味をおぼえたり、投影
で見た昔のところざわと現在の建物を比べ驚いている様子だった。我々は一応、民話を語るのにあたって、役者らしく語り
部の衣装を着ていたので、それも興味をひいたのではないだろうか?
終わったあと、校長室にお茶におよばれするという好待遇も受けることができた。
「来年もぜひ、、、」という校長先生からのありがたい言葉ももらうことが出来たのだ。
「民話」とは、「民衆の中から生まれ民衆の生活、感情を反映して語り伝えられて来た話」とある辞書に載っていた。多分
民話は誰でも無意識に最後には帰りたがっている心の古里なのであろう。だから聞いていると不思議と心がホッコリし、暖
かくなって優しい気持ちになるのではないか。きっと民話を聞いた後は子供たちはお互いを思いやる優しい気持ちになりさ
らに学校生活を楽しく送り、笑い声が絶えないと思いたい。今回小学校の授業時間の中で語らせていただいて、まだ3年生
の児童たちがあまりに熱心なのにかえって驚いた私である。2時間とも騒いだ子も遊びだした子もいなかったのである。勿
論指導する先生たちの素晴らしさもあると思うが、やはり民話の魅力がそれだけあったと信じたい。我々はプロでもないし
、ましてや技の優れた若者でもない。しかしそれぞれ民話を愛し、朴訥ながら思いをこめて一生懸命語っている。それが児
童達に通じたのであろう。
まだまだ我々は発展途上である。これから一生懸命精進し、次に会うときはもっともっと、その人の心に響き残る語りをし
たいと思う。
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